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私の言葉にトラファルガーさんは目を剥いた。
「…………………………は？」
「「はぁあぁあぁああ！恋人！？火拳と！？！？」」
「わぁあ！キャプテンしっかりして！」
宇宙猫状態でふらつくトラファルガーさん。それを支える癒し系クマ。さっきからひっくり返りまくってるお笑いコンビ。
「お、お前…恋人って一体誰のこと言って」
『この状況でほかにいると思います？エース……ポートガス・D・エースです』
「うおぉぉお！キャプテンにとどめを刺すなばか！！」
『はぁぁ？？』
そんなことより、私は早くあの場所へ…
もう一度あの画面に目を向けるとまた状況が変わっていた。
海が一面氷ったかと思えばマグマが降り注ぐ。
能力者というのはどいつもこいつも常識を逸脱している。私の想像くらい容易く越えた地獄絵図が恐怖をうえつけていく。
「…震えてんぞ。ビビってんだろ」
『悪いですか？あれ見てビビらない人間とかいるんですか』
「諦めがついたか」
『……』
誰も好き好んでこんなイカれた場所に行こうと思ってるわけじゃない。叶うことなら安全圏で平和に生きていたい。
…吐きそうなほど怖いに決まってる。
なにか空から降ってきてるぞ！！
画面の向こうの氷塊と業火の中に振り落ちていくのはあろう事か人間の集団。
「！麦わら屋か」
「元七武海、クロコダイルにジンベエ！？なんすかあのメンツ！」
反応的に彼らは有名人なのだろう。そんな人が空から降ってきた了見は分からないがあの麦わら帽子の彼には何故か視線を奪われる。
〈エースぅぅぅぅう！！！！〉
〈ルフィィィィイ！！〉
そうか！あの子が…
彼の大逆進は人々を不安の渦に引き込んだ。
だが私はその姿に希望を見いだした。きっと、もう私はこの人たちと同じではいられない。
__海賊側の人間だ。
モニターに背を向けて歩き出す私を引き止めるトラファルガーさん。
『私、ビビりだけど度胸あるらしいので』
覚悟が壊れないうちに、行かせて欲しい。
彼は引き止めていた私の肩から手を下ろすと深いため息を吐いた。
「…どうやらそのようだな。俺はお前のことを誤解していたらしい」
彼は私を追い越して歩いていく。
彼の行動の真意を読みかねた私は立ち止まったまま。
「何ぼさっとしてる。船を出すぞ、ベポ」
「アイアイキャプテン！」
驚きのあまり言葉も出ないまま私は置いていかれないようにまた駆け足でその後ろを着いていった。
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葵(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» 十六夜紅葉様、前作に引き続きコメントありがとうございます。応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけるようなお話を更新していきますので宜しくお願い致します！ (2023年4月1日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 続編おめでとうございます！面白いですね！これからも更新頑張ってください！！ (2023年3月31日 9時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年3月30日 13時
