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『ひぎゃぁぁぁあぁあぁあ！？』
人っ子一人居ない海の上を絶叫しながら駆け抜ける女が一人。
ちょ、ちょっと待て！これは冗談抜きで死ぬ！
悪魔の実の能力者って海ダメなんじゃないの！？いや、走ってるから溺れないのか、それは逆に言えば止まったら溺れるということで…
いやむりこんな全力疾走そんな長く続くわけない。次の島に着く前に海の真上で力尽きるのがオチだ。
『誰か助けてぇぇぇえぇぇえ！！えーすぅぅぅう！！』
でもなんか前より早く走れてる気がする。やっぱりトレーニングの成果は出てるのかもよかった…
じゃあ次の島まで走って行けるか！とはならんけどな。絶対に無理。だってもう既に疲れてきたのに島の影ひとつ見えないもん。
それはさすがにダサすぎんか？呆気なさすぎない？
せっかく全てを捨ててこっちに戻ってきて、能力の暴走で自分で海に飛び出して溺れ死ぬなんてそんな死に方あんまりだ。
『はぁ……はぁ……もう、限界……あ、れ…』
足の回転率が下がり、硬い地面のように走れていた水面はみるみるうちに足をとっていく。
だがその先、小さく見えた影は…
島。
『ッはぁ、はぁ…くっそきつい…！！』
足を止めるな！生きるのを止めるな！足を止めたら全て沈むぞ！！
またここに来ると、約束した。
こんなところで死ねないッ！！
限界を超えて、喰らいつけ！
エンジン全開！
ジェットバースト！！
『はっ、はぁっ、げほ…はっ』
後先なんて考えるのはやめだ。今は生き抜くことだけ、足が壊れても関係ない。
島の形が見えてきた、あと何mだろ、とにかく走れ。
船が止まってる。誰かいる。てことは店も街もあるかもしれない。
あと1km、700、500、350m！！
よっしゃ着く
『ッあ…』
__足、つった…ッ！
いや、もうすぐそこが港だ。手を伸ばせば…
『ッ…』
バシャンッ！
…さっき海に沈んだばっかだってのに。
意識が奪われていく中、必死に海面に伸ばした手を何かに掴まれた気がして意識を手放した。
＊
技名ダサすぎるのはご愛嬌で…許してください…
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葵(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» 十六夜紅葉様、前作に引き続きコメントありがとうございます。応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけるようなお話を更新していきますので宜しくお願い致します！ (2023年4月1日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 続編おめでとうございます！面白いですね！これからも更新頑張ってください！！ (2023年3月31日 9時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年3月30日 13時
