3/19(木) ページ47
昨日の本の話はエースにはしていない。
ただ図書館から一冊の本を持って帰ってきたのを不思議そうに見ていた。
司書のおばあちゃんにこの本を聞いてみたところ、これは出版本では無いということがわかった。入荷した記憶もないから誰かが要らなくなって置いていったのではないかと言って私に譲ってくれた。
「A〜飯できたぞ！今日はうさぎだ」
『うさちゃん…』
この縄文生活も1週間ほど経ち、少しずつ慣れて…いや、まだ慣れない。食物連鎖ってこういうことなんだなと深く身に染みて学んでいる。食事が辛い。
でも毎回味は最高に美味しい。美味しくいただきました、ありがとうございます。
『前から思ってたんだけどさ』
「あ？」
『エースって一応指名手配されてんだよね？』
「おう。懸賞金5億5000万ベリーだ」
『ご、5億……いや、変装とかしないんだなーって』
「あー、した事ねェな」
『通報されたりしないの？』
「まぁ全くねェことはねーけど…」
でも確かに私も指名手配犯の顔とか知らないしな。交番の前にある貼り紙とかその時見てそんな人いるんだーくらいにしか思わなかったし、意外とそんなもんなのか。
今日はなんだか街がいつもより騒がしい感じがした。ここは街から少し離れた山だから相当な騒ぎじゃないとここまで届くことは無いんだけどな。
『なんかあったのかな？』
「んー、よっと」
エースが軽々と木に登って望遠鏡を片手に覗き込む。
「ッげ…！！」
『え、何…？』
「海軍がきやがった…！！」
『言わんこっちゃない！』
服を買いに行く時とか昨日とか堂々と歩きすぎじゃないかと思ったけど。逆によくこれで今まで捕まらないもんだな、と少し感心する。
持てるだけの荷物と食料を抱え込み一週間過ごした拠点を後にした。
『ねぇ本当に大丈夫なの…？捕まっちゃうんじゃ』
「だーれが捕まるかよ！ストライカーにさえ乗れちまえばこっちのもんだっつーの」
『ストライカー？』
「俺の船だ！見つかんねェように裏の港に隠してある。急ぐぞ！」
街の路地や屋根の上を伝い、海兵さんに見つからないように港を目指す。
「見つけたぞ！ポートガス・D・エース！！」
『ッひ…！』
「チッ！こっちだ、A！」
ついに心臓に悪すぎる海兵さんとの命懸けの鬼ごっこが幕を開けたのだった。
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るな - ジェトジェトの実最高すぎますめっちゃ笑いました！笑 お話も面白いです♡ (1月4日 5時) (
レス) @page44 id: 48ff4530aa (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - しのさん» しの様コメントありがとうございます。ありがたすぎすお言葉です！これからも世界観を壊さず読みやすいお話を心がけて頑張りますのでよろしくお願いします！ (2023年3月21日 7時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
しの - 世界観が良くて話も読みやすく面白くて好きです！特に夢主ちゃんの優しさと健気さに心打たれました。更新ゆっくり待ってます！ (2023年3月19日 22時) (レス) @page17 id: 47a7886cb6 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まるさん» まる様ご指摘ありがとうございます。修正致しましたがまたなにかお気づきのことがあればご指摘頂けるとありがたいです。今後ともよろしくお願いします！ (2023年3月15日 11時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 黒豆粉さん» 黒豆粉様、コメントありがとうございます。今後の展開も楽しんでいただけるように頑張りますので引き続きよろしくお願いします！ (2023年3月15日 10時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年3月12日 14時
