第一章・出会い ページ2
「あれ? アタシ、なんでここにいるんだっけー?」
流石は忘れ癖の悪いドリーだ。また何をしようとしていたのか忘れてしまっている。
「がっこうだよ、ドリー!」
それにニモはすかさずフォローする。 するとドリーは、そうそう! と言って、すぐにまた泳ぎ始める。
ちなみにドリーはエイ先生と一緒に先生をやっていた。
それと、もう一人……
「そうだ、レイコ! アタシの友達にレイコに似ている人がいるの! きっと仲良くなれるよ!」
「え、ホントですか……? 嬉しい……!」
ドリーがそう言うと、とても嬉しそうにした。
きっと仲間に会いたかったんだろう。 緊張していた顔も、糸を緩めるようにやわかくなった。
それにつられてニモも嬉しそうにしていた。
それからしばらく泳ぐと、ひらけた場所に出た。
「ハンクせんせー!」
「うるさいな!」
そこには陽気な騒がしい声が聞こえてきて、そこには小さい魚たちがいた。
ここが、ニモたちの言っていた《学校》らしい。
「あ……! マダラトビエイ……」
「マダラ? それは良いから……あ、ほら、ハンクー!」
((※マダラトビエイは、エイ先生の種類))
ドリーがヒレを揺らしながら、彼のことを呼ぶ。ドリーの声が聞こえたようで、彼……そう、タコのハンクは、ドリーの方を見る。
「あれ? レイコちゃん?」
でも、一瞬でレイコは海藻の後ろに隠れてしまう。ドリーが呼びかけても出てくる様子がない。 さて、どうしたものか。
すると、ドリーは、あっ! と何かを思いついたようで、ハンクの方に泳いでいく。
そして、何を考えているのかさっぱりわからなかったが、ニモとマーリンもドリーについていく。
「ハロー! ハローみんなぁー! 今日は特別に先生が来てるのよー!」
なんと、レイコを特別講師として呼ぶらしい。
「そんな、ドリー! 勝手だよ!」
マーリンは心配そうに言ったが、ニモを始め、やったー! と大喜び。 これではどうしようも無い。
「どこにいるのー?」
「はやくしてよー!」
「あれ? どこにいたんだっけ?」
その言葉に生徒たちは、余計に騒がしくなる。
うるさいので、ハンクがぶっきらぼうに注意するがあまり効果はなかった。
「おい、オレは聞いてないぞ? 勝手に呼んだのか?」
「なんの事?」
ハンクが小さい声でドリーに言ったのだが、忘れてしまったんだ、しょうが無い。 ハンクは、はー……と困ったようにため息をつく。
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あついさかな - 面白いのに更新停止してるの勿体無い…! (7月2日 19時) (レス) @page7 id: 076f76ceae (このIDを非表示/違反報告)
たて笛戦士味官パフェ大佐ーもう無理無理〜(プロフ) - かぜなつさん» 応援ありがとうございます! そんなに応援されると更新頑張れちゃいます!(笑) これからも超絶めちゃくちゃ応援してください(笑) (2018年6月30日 9時) (レス) id: 35c93b046a (このIDを非表示/違反報告)
たて笛戦士味官パフェ大佐ーもう無理無理〜(プロフ) - ぺぺこさん» コメントありがとうございます! 応援してくださると、とてもやる気が出ます! これからも応援よろしくお願いいまします! (2018年6月30日 9時) (レス) id: 35c93b046a (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - 超絶めちゃくちゃ応援します!!! (2018年6月30日 7時) (レス) id: 054392ec5b (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺこ(プロフ) - 更新楽しみです、ひっそり応援してます〜 (2018年6月30日 0時) (レス) id: ed021568f2 (このIDを非表示/違反報告)
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