第ニやきゅ〜【ニセとオレ】 ページ7
次の日の放課後
オレは先輩の事が気になり、授業内容は少しも頭に入らなかった。
入部届にもいきなりサインしちまったし、これ以上引き下がれねぇ。
よし、オレは新しいオレになるぜ!!
「友数ぅ!」
「うわっ……あ?」
いきなり後ろから背中を叩かれたのでビビってしまったオレが情けねえ……
誰だ、と思って後ろを向いたが……あのダチ公がオレを見ながらニヤニヤとしていやがる。
こいつ、昨日のこと忘れちまったのか……?
「なんじゃゴラァ……」
オレは癖だから、この口調は直せねぇんだよな……しょうがねぇだろ。
ダチはまだニヤニヤしていやがるし。 なんか異様に腹立たしいな……オイ、ゴラ……
「なぁに言ってんの? そうだ、部活。 お前が野球部入んねぇんならオレも入らなくていいや。」
ダチはそのまま手を振って教室を出ていった。
オレはそれを呆然と見届けただけだ。
アイツ何を考えてやがる……
とりあえずオレもスクバを肩にかけて教室を出る。
そうだ、アナタシア先輩。 今は先輩の事だけ考えよう……
オレはポケットに手を突っ込んで鼻歌を歌いながら部室へと歩いた。
ーーーーーーー
「ーーっバババーン!! オレーのこころの中はぁ〜
ルルル〜〜 まるでコンニャク 頭が寒天! やァでぇ! ありの放課後ぉ〜〜 オ・レ!」
「なんすかその歌……?」
「部活ソング〜ドキドキ歯油〜」
「へぇ……ははは……」
部室に来たのは良いが、シュウマイ先輩だけで、アナタシア先輩がいなくてな……
オレはとりあえずと、椅子に座らされて何が始まると思ったら、シュウマイ先輩が歌を歌い始めたって訳だ。
苦痛だからさっさと終わってほしい……。
「二番! ーーっババハーン! オレーの」
「シュウマイ先輩……もう飽きましたよゴラァァァ!」
「うわぁぁぁぁぁ!! アナタシアちゃん助けてぇー!!」
二番目に入ろうとしやがったので思わず腹が立ち、叫んでしまう。
すると、シュウマイ先輩が驚いたようで、半泣きで廊下に走り出ていきやがった。
オレはめんどくせーから放置する事にしようと思ったが一人じゃなにもできない事に気づいたのですげぇめんどくぇけど行くことにした。
と、その時、
「待つんだフレかずくん!」
後ろの方から誰かの声がした、きっとアナタシア先輩だ!
オレはバッと後ろを向いた。
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