【期間限定！？】みかん福袋！！ (ページ18)

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第九みかん・プール日和！！ページ18

暑い。この一言しか言えないほど。

七月が始まり暑さも増すばかり……

一クラスに二つ扇風機があるんだが、一つは教卓の左、もう一つは後ろの左のロッカーの上……と僕とみかん……右の一番後ろにはほとんど風が来ない仕組みになっている。なんてひどいんだろうか。

ちなみに僕とみかんは一緒と取られているらしく、一〇〇%の確率で隣。しかも必ず後ろの席。この前は真ん中の後ろの席だった。

みかんは、そのせいで新歌ちゃんと近くになれなくて悲しんでいる。

……とね、余談が多かったけどとりあえず今日は水泳！やったぜ！二年生になって初の水泳だから嬉しくて、暑いのも吹っ飛びそうだ。本当は全く吹っ飛ばないけど……

そう言えばみかん人間は、去年プールに入っていない。

まぁ僕が、その頃みかんがいとこだって知らなかったから、隠すために入らなかったのかもしれないから、もしかして今回は入るのかもしれない。

みかんもしかして体も黒いのかも……と想像してみたが、ちょっと怖かったので想像するのはやめにした。

キーンコーンカーンコーンと、チャイムがなったので、みんなは水泳だ！と喜んで道具を持って走る。

よくもまぁこんなに暑いのにはしゃげるものだ。

僕はフーッと息を吐いてから水着が入っている袋を持っていこうとする。

すると、みかんに待ってて、と呼び止められた。

やっぱりみかんも入るのだろう。大丈夫なのかな……とか気にしていると、無双くんが来て、僕とみかんの腕を強引にひっぱりだす。

「さぁ入ろう！思いっきり楽しく！熱く！オレたちの青春は太陽よりも熱いぞっ！」

無双くんは相変わらずフハハハハ！と笑いながら走る。

無双くんも相当大変な人だと言うことを改めて実感してしまった。

＊

「オレ、中に海パーン！」「はいる気まんまんかい！」

「女子の胸見てぇ……」「うわっ……でも分かるな……」

と、更衣室の中は男子の馬鹿馬鹿しい話でギュウギュウになる。

暑苦しい。暑苦しすぎる。

面倒だが、できるだけ急いで着替えようとしていて、ふと横を見ると、みかんはもう着替えててビビったし、何より、何よりだ。

白い……顔の黒さとは真逆に体は普通。というかけっこう白いし。

しかも思ったよりマッチョだ。何人かの目線がみかんに集まる。

女子の中で言う理想の『高身長マッチョ』じゃないか。

良かったな。顔以外は理想的で……

僕はなんにも言えないけど……