待ち合わせ ページ11
翌日。
今日は午後から横山さん宅にお呼ばれしている。
午前中、部屋の掃除をしながら考えるのは、赤ちゃんに会える楽しみと、丸山さんのこと。
何をどう返事するか答えが出ないまま、時間だけが過ぎていった。
午後、手土産のケーキを買い、待ち合わせ場所に行くと、丸山さんはもう着いていた。
A
「すいません、お待たせしました！」
丸山さん
「おれも今来たとこやで」
A
「それならよかったです」
丸山さん
「あのさ…昨日は突然ごめんなぁ？」
A
「いえ、気にしないでください」
丸山さん
「うん…」
A
「はい！」
「では行きましょう」
丸山さん
「せやな、行こか」
気まずさを振り払うように、顔と声だけは明るく努めたものの、無言な丸山さんに緊張してしまう。
先を歩く丸山さんに、黙ってあとに続いた。
自然と視線が下に落ちていく。
すると、丸山さんが持っている紙袋が私のと同じなことに気がづいた。
A
「あ、それもしかしてケーキですかー？」
丸山さん
「そうやで」
A
「私も同じところで買いました！
「ほら笑」
丸山さん
「ほんまやな笑
なんや、気合うなぁ」
にっこり笑った丸山さんに少し安心した。
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作者名：キリンレモン | 作者ホームページ：https://www.instagram.com/eighter_amiami/?hl=ja
作成日時：2020年6月10日 17時
