ライブ ページ37
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それから間も無く演奏が始まった。
普段のスーツ姿の丸山さんとは別人だった。
器用な指使い、ふわふわに揺れる髪の毛、セクシーな目つき、優しい歌声…
目を奪われた。
瞬きもどこかへ忘れてきた。
そう遠くないステージの上の丸山さんは、だんだんと何だか知らない人にも思えてきたけど、すごく惹きつけられる。
他のバンドメンバーの人たちが目に入らない。
一時間半ぐらいだろうか、途中トークとギャグもあり、本気で笑った。
演奏で魅せられ、トークは面白い。
なんて最高な時間なのだろう。
昨日の亮ちゃんの事などすっかり忘れていた。
ライブが終わり、まだ盛り上がっている人たちを掻き分け、外に出た。
余韻に浸りながら丸山さんを待った。
丸山さん
「お待たせー」
A
「丸山さん！
めっちゃかっこよかったです♡」
丸山さん
「ほんま？ありがとう♡」
A
「お疲れさまでした！
ライブって楽しいですねー♡」
「それに…いつもの丸山さんじゃないみたいでドキドキしてます、私」
丸山さん
「えっ、それいつもはアカンってこと？」
A
「あっそうじゃなくて…今日みたいな丸山さん会社では見たことなかったから！
ギャップというか…
素敵でした♡」
丸山さん
「そういうことな笑
何か照れるなぁ」
「苗字さん最近なんとなく元気なさそうやったから、楽しんでもらえて良かったわ」
「あ、今から時間ある？
メシ行かへん？」
A
「はい、ぜひ！」
丸山さん、私が元気ないの気づいてたんや。
こうやって誘ってもらえて嬉しいな…♡
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作者名：キリンレモン | 作成日時：2020年4月25日 21時
