僕と付き合うの、アリ？【夏油傑】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,002 hit

5 ページ5

付き合って10か月、私と傑は喋らない3日間を過ごした。

傑と3日間も話さないなんて初めてだった。

「早く仲直りしろよ」
「五条に関係ない」
「なんでAは怒ってんの？」
「お前が悪いって言われそうだから言わない」
「夏油がなんで怒ってるかわからないって言ってたよ」
「わかんないだろうね」

傑は今任務で北海道にいる。
北海道に着いた日に喧嘩して、そのまま3日。
明日帰ってくる。

「言わねーから、教えろよ」
「五条は絶対言うよね」
「言わねーよ」
「別に言われてもいいか」

イライラしてた私は勢いのまま思っていたことを全部言おうと思った。

それで別れたら、まぁ気まずいけど仕方ない。

任務で傑と一緒になることは1年いてほぼなかったし、別に3年になったら授業なんかさぼっても卒業できる。

「なんかイライラしてたんだって」
「は？」
「メールで、イライラしてた、って来たの」
「…何に？お前なんか言ったの？」
「その前は疲れたってメールが来て、お疲れって返したら、3時間後くらいにイライラしてたって」

何とも言えない顔になる二人。
多分私もメール来た時そんな顔してたと思う。

「私に対してなのか、向こうでなんかあったのか知らないけどさ。
表情も声色もわかんない状況でそんなこと言われて、私どうしたらいいんだろうと思って」
「そりゃそうだね」
「あぁそうなんだって返したらメール途切れたの」
「…それはお前も悪くね？」
「じゃあなんて返すのが正解なのか教えてほしい」

うーん、って悩む二人。

硝子が話を振ってくれる。

「でも今日メール来たんでしょ」
「うん。呑気におはようってメール来たけど、なんかだんだんムカついてきて。
イライラしてたの意味もわからんし、そんなことメールで送ってくる考え方も理解できんし、そのあとおはようってメール送ってこれる神経もわからんわと思って」
「…傑が悪いかも」
「別にどっちが悪くてもなんでもいいけどさ。私、嫌いになったらとことん嫌いになるタイプなんだよね」

そう、私が困ってるのはこれ。