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記念日 ページ16

伊「今日、家族の人に遅くなるって電話入れることできる?」



あ「え?」



伊「せっかく会えたし、ご飯でも食べたいなって」



あ「あ、なるほど!でもわたし連絡とかする必要ないんです」



伊「なんで?反抗期?」



あ「ちがいます!笑
わたし、親いないんですよ」



伊「え、それどういうこと?」



あ「わたしの親離婚してて、一昨年母親が亡くなったんです
父親もいるんですけど、わたしは母に引き取られたしもう再婚して新しい子供もいて、いていいよとはいってくれたけどなんていうか、いづらいなって」



伊「そうだったんだ、、、ごめん、言いにくい話させちゃって」



あ「大丈夫です。中学の頃は施設で暮らしてたんですけど、高校からは援助受けて家を借りて、今は一人暮らしですし」



伊「なら○○の家行こうよ!」



いきなり顔を明るくしてそういった伊沢さんに少しびっくりする



あ「でもわたしの家駅から遠いし、伊沢さん明日も朝早いんじゃないですか?」


伊「大丈夫。今日俺どっかホテル探して泊まるつもりで来たから」


ね?って言って小旅行用の小さなボストンバッグを叩く


あ「どこのホテルですか?」


伊「決めてねーんだよなあ、ここら辺あんま知らなくて」


あ「伊沢さんはじめてきたんですもんね。よかったらわたしの家泊まっていきますか?」


伊「え、いいの?」




よっしゃとガッツポーズをしてさっきよりもっと元気になってる伊沢さん
そんな子供っぽいところも大好きだなぁ、と思いつつどこかわたしもわくわくする
今日は一人じゃなくて、大好きな人と一緒にいれるんだ



あ「じゃあわたし何かつくりますね」



伊「え、高校生なのに料理できんの!?」



あ「できますよ!毎日買ってばっかじゃお財布にも健康にも悪いです!」



伊「たしかに!得意料理は?」



あ「特に、、、伊沢さん何か食べたいものあります?言ってくれたらつくりますけど」



伊「お!?」



あ「え、なんですか?」



伊「その答え方、ほんとに料理ができる人の答え方なんだってなんかで言ってたから、、、笑」




あ「ハードル上げないでください!笑」




そんな普通の会話が幸せで、隣に大好きな人がいるっていうだけで嬉しくて
嫉妬とか不安とか、さっきまでそんな感情に押しつぶされそうだったのに、彼が隣にいるだけですっと消えていく

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ひつぱん(プロフ) - フェアリーさん» フェアリーさんはじめまして!フェアリーさんも伊沢さんお好きなんですか?共感してくださる方がいて嬉しいです!ご期待に応えられるよう精一杯頑張ります 本当にありがとうございます!! (2018年4月25日 0時) (レス) id: 9b011717c8 (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - 初めまして!フェアリーです!この度は、ひつぱんさんの小説を読ませてもらいました!一言で言うと、とっても面白かったです!伊沢さん、かっこよすぎます!これからも、頑張って下さい!応援してます! (2018年4月24日 23時) (レス) id: fda461b06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひつぱん | 作成日時:2018年4月17日 21時

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