会える？ ページ2
あなたside
あ「ねえ、これ必要？」
友「ないね。早くても一年、普通は二年後にやるべき授業でしょ」
これ、というのは進路という時間
わたしが通っている高校はまあまあ上のレベルだから、一年生の時から大学の進路について考えさせられる
勉強して勉強して、やっとの思いで入った高校だけあって入学早々、勉強についていけないでいる
そんなわたしに進路のことまで考えろ、というこの授業はまさに地獄の時間
先「三年生になると一人一人の進路が明確に決まる。
二年生になれば近場の大学は頻繁に見に行くだろうが遠方の大学は見に行かないことが多い。
各個人が後悔しない道に進んでもらうために、一年生では宿泊講習も兼ねて東京を中心とした大学見学に行く。
このプリントに書かれた大学の中から見学を希望する大学を選び、次の時間に提出すること」
息継ぎの間も無く淡々と喋る先生の言葉は、疲れ切ったわたしの頭にはカタカナで入ってくるほどだ
友「でも先生も馬鹿だよね〜」
あ「なにが？」
移動教室からの帰り道、今のわたしの頭には寝ることしかない
友「この大学見学の場所。どの大学も現役で合格するの難しいじゃん」
あ「あ、わたしちゃんと見てなかった。なにがあったっけ？」
友「もう、疲れすぎ！笑
えっとねー、、、上智に立教、慶応、早稲田、挙げ句の果てには東大だよ？一周まわってからかってんのかと思ったよ」
あ「え、東大？」
友「そう東大。なに、まさか東大見学希望？」
あ「うん。」
友「え！？」
あまりにもあっさり答えた自分に我ながらびっくりした
友「ねえ、東大ってわかってる？日本一の大学だよ？東京大学だよ？勘違いしてない？」
あ「い、いや、まあ日本一の大学なんてどうせ行けないし、そう考えるとあの大学に堂々と入れる機会なんて今回くらいしかないかなぁ、、、って」
友「んー、、、まぁそれもそうかぁ、、、」
なんで無駄にごまかしたんだろう、、、
首をひねって少し考える
そんなとき深くお辞儀をするあの人の姿が頭に浮かんだ
友「じゃあ、わたしもいく」
あ「ほんとに！？」
友「うん。まぁわたしの家お店やってるからさ。将来それ継ごうおもってるから地元(ここ)からでるつもりないから行きたいとかないんだよね〜」
あ「よっしゃー！あ、東京でなに食べる！？」
友「はあ〜もう食べ物にいくかなぁ、、、笑」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひつぱん(プロフ) - フェアリーさん» フェアリーさんはじめまして！フェアリーさんも伊沢さんお好きなんですか？共感してくださる方がいて嬉しいです！ご期待に応えられるよう精一杯頑張ります 本当にありがとうございます！！ (2018年4月25日 0時) (
レス) id: 9b011717c8 (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - 初めまして！フェアリーです！この度は、ひつぱんさんの小説を読ませてもらいました！一言で言うと、とっても面白かったです！伊沢さん、かっこよすぎます！これからも、頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: fda461b06c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひつぱん | 作成日時：2018年4月17日 21時
