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風磨side
季節は、春。
とある4月のオフの日
訳も分からず中島に呼び出され、
何をするとも言わず、車で連れてこられた場所
車窓から見える見たことある海。
風磨 「なあ……どういうつもり?」
なんとなく、これから起こることが予測できた。
健人 「こういうつもり。」
そう言い、車を停めたのは、
周り1面畑、畑、畑。
そして、ひとりでせっせと作業する、
A。。。
風磨 「痩せ…てる。」
思わず口に出てしまった言葉。
健人 「……お腹に子供いる人があんな力仕事、出来ると思う?それに、あんな細さじゃ子供に栄養行き届かねえよ?笑」
風磨 「…………」
健人 「3ヶ月前、Aに会った。ごめんな、勘違い。Aは旦那も子供もいない。」
全部、聞いた。
例の男はただの友達。
産婦人科のはただの生理痛。
あのクリスマスの日から結構経って、
大晦日に中島に "変わった" と言われ、
冷静になって考えてた。
なんとなく、
なんとなくだけど、
誤解なんじゃないかって、、
心のどこかでAのことを信じてる自分がいて、
でも、
あんなひどいことを言ったからには、
自分を正当化するしかなかった。
Aなんか忘れる。好きなんかじゃない。
何度自分の気持ちに蓋をしたのだろう。
気付けば視界が歪んで、一筋の涙が頬を伝っていた。
健人 「今からでも遅くねえよ。行きな?」
俺は迷わず車を出た。
風磨 「A!!!!」
こちらに気付いたAが、
目に涙をいっぱい溜めて、
A 「!?……ふ………ま…ぁ」
その場にへたりこんだ。
弱々しい、A。
辛い思い、たくさんさせて、
ごめんな、、、。
走って、
抱きしめた。
風磨 「ごめんっ……本当にごめんっ……。
あんな最低なこと言って、、ほんと、俺っ………」
A 「ぅっ……ううん、私もごめ………っ……好きっ……大好き……っんん」
彼女の切なげな表情に、
申し訳なさでいっばいで。。
なのに、好きだなんて言う彼女が愛おしすぎて、
思わず、キスをしてしまった。
深くて深くて、
甘いキス。
お互いの存在を確かめ合うように。
.
.
A 「家で、話そっか…。」
何分していたのだろう。
中島の車は無くなっていた。
.
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じまばな(プロフ) - 松島蘭夢さん» お待たせしてしまって申し訳ありません(汗)そんなふうに言っていただけて、嬉しすぎます(;;)松島蘭夢様、2の方でもコメントしてくださってましたよね!本当に感謝しかありません;;;今後ともこの作品をよろしくお願いします!<(_ _)> (2018年6月12日 21時) (レス) id: e557d8cb3e (このIDを非表示/違反報告)
松島蘭夢(プロフ) - 本当にこの小説大好きです!頑張ってください (2018年6月12日 20時) (レス) id: 06cb82de2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じまばな | 作成日時:2018年6月12日 15時