愛しき人は檻の中__Fuma,Kento*2(続)

＊84＊(K) ページ16

健人side









ﾏﾈ ｢風磨、健人、時間だ。｣









一歩踏み出すと


そこには大勢のマスコミ。





デビュー時以来のたくさんのフラッシュを浴びる





もう俺はこんな光を浴びることは出来ない。



だって自らこの業界から出ていくから。




椅子に座れば、しんと静まり返る会場内。







風磨 ｢…えー、この度はお忙しい中、私達2人のためにお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます。

本日は今回の報道について、包み隠さずお話させていただきたいと思っております。


まず、私と彼女の件なのですが、報道された内容とは少し異なる点がございます。



確かに、彼女とは付き合っていました。

しかし、お互いのために別れようと決意し、最後に会った時に撮られてしまいました。



ですからもう彼女とは一切連絡をとっていませんし、今後関わることもございません。


私のこの件で、ファンの方々やスタッフ及びたくさんの関係者の皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心から反省しております。

本当に申し訳ございませんでした。｣




健人 ｢続きまして私の報道についてなのですが、



彼女は幼馴染でして、いろいろありましたが、今現在もお付き合いをさせていただいております。｣




ざわつく会場内



強くなるフラッシュ






記者 ｢その、『いろいろありました』というのは、中島さんの今現在の彼女は、菊池さんの彼女だったということでよろしいでしょうか？｣







健人 ｢はい、そうです。｣

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