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Aside
渚君、どうしたんだろう…
今、すごい怖い顔してた…
真顔っていうか…無表情っていうか…
なんて言ったら良いんだろう。
今、渚君はなんでもない顔をしてるけど
やっぱり気になるんだよね。
私が記憶なくしたとか____
今でもよくわからない。
記憶をなくす前はどうだったんだろう…
自分でもわからない。
渚君に迷惑をかけてしまっているようにしか思えなくなる時がある。
そういえば…
私は「E組」に落ちたらしい。
あの"エンドのE組"に。
私や渚君の通っている椚ヶ丘中学校には
理事長の浅野先生、
理事長の息子であり、椚ヶ丘中学校の生徒会長の
浅野君含む、
五英條の
荒木君、小山君、榊原君、瀬尾君がいる。
この人たちは皆、
優秀な生徒が集まるA組においてトップの成績を誇る、エリート中のエリートだ。
………私はそのA組の生徒だった。
私の名字は"紅月"。
珍しい名字だとよく言われる。
出席番号は浅野君の一つ前だったらしい。
…思い出すだけで嫌になってくる。
"記憶がない"なんてそんなの…
おかしいよ____
少しだけど記憶は残ってるんだよ…
嫌なことだって、
忘れたくても忘れられないことだって、
いっぱいあるんだ。
記憶喪失になってから思い出せるのは
"嫌な思い出"だけ。
まだ、このことは誰にも言っていない。
三浦先生にも、看護師さんにも、
カルマ君にも、殺せんせーにも…
渚君にも________
どうすればいいのか自分でもわからない。
渚君が病室に来る前まで
自分の名前までもわからない"フリ"をしていた。
そうすればきっと、私のためにも、
渚君のためにもなるから………。
こんなのただの自己満足だなんてわかってるけど
今の私には演じ切ることしかできないんだ。
孤独な"道化師"のように________
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なの - 終わった… (2018年1月4日 18時) (
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作者名：絃乃 | 作成日時：2016年6月21日 18時
