【実況者】男装女子のヤンキー事情

8話 ページ9

レ「もー！つわはすくん！Aくん困ってるやん！！」

どうしてこの学校に来たのか、とつわはすくんに聞かれ、私がいじめられていたから、なんて答えられる訳がなくて困っているとレトルト先輩が助けてくれた。

つ「ごめん。困らせる気はなかったんだけど」

貴「いや、僕も答えられなくて、ごめんね」

つわはすくんは、申し訳なさそうな顔をしていて、真面目なんだなと思った。

すると、P-Pくんが話しかけてきた。

P｢ちょっといい？Aくん。あのね、実は平和組にはもうひとりいて、違う学校のヤツなんだけど“キヨ”って言うのがいるんだ」

レ「そうそう。キヨくんはな、こん中で一番喧嘩早いヤツでな！『最終兵器俺達』っていうチームに入ってるんや」

貴「え、他のチームに入っていてもいいんですか？」

つ「ん〜。まあ、入ってるヤツは少ないんだけど、いいってことにはなってるよ。俺も平和組以外に、入ってる」

貴「…えぇっ！！！｣

P｢『チームTAKOS』だよね。あそこ強いから、怖いよね〜」

初めて聞く名前に平和組の二人も所属していたなんて知らなかった。

今さら、私のような足手纏いがいていいのか不安になってしまう。

すると、それが顔にでてしまっていたのか、レトルト先輩が心配そうに話しかけてくれた。

レ「大丈夫や。Aくんは、なーんにも心配せんでええよ。レトルト先輩がちゃんとAくんのこと守るから！｣

つ「俺も、喧嘩教えるよ。あんまり強くないから役に立てるか分かんないけどね」

人に優しくしてもらえることが、あまりにも嬉しくて、思わず涙がこみ上げてくる。

P｢よし！Aくんも平和組に入ったことだし。改めて、Aくん」

レトルト先輩とつわはすくんに目配せをしたP-Pくんは、小さくせーの、と言った。

「「「平和組へようこそ！！！」」」

＊＊＊
平和組はあったかいイメージ！！！

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