4話 ページ5
その後、私達一年生は、新しいクラスへと向かわなければならないので、教室の前までレトルト先輩が送ってくれた。
そして、笑顔で先輩と別れ、おそるおそる教室のドアを開けた。
……どうしよう。
ドアを開けた瞬間、クラスにいた人たち全員が私のほうを見ているという恐ろしいことが、ただ今、おこっている。
ちょうど私の真正面にいた、いかにも怖そうな生徒と目があってしまった。
すると、その生徒は立ち上がり、私の目の前に立った。
そして、なめ回すようにみられ、ニヤニヤと気持ち悪い顔をして、
「テメェ、男のくせして可愛い顔してんなぁ〜。どう?俺とヤラない?」
と、みんなに聞こえるような音量で言われた。
意味が分かったとたん、恥ずかしさや気持ち悪さで全身に鳥肌がたつ。
貴「……い、嫌です!」
息がこちらにかかる程、近くによられる。
「そんなつれないこと言うなよ〜。優しくするからさぁ〜」
貴「ぼ、僕たち男同士ですよ?……ッやめてください!」
いやらしい手つきで、太ももを撫でられ思わず頬を叩いてしまった。
「チッ、なんだよ。優しくすれば付け上がりやがって!」
怒らせてしまったようで、容赦のない拳がとんでくる。
殴られる。……そう確信して目を閉じた時、腕を引っ張られる感覚がした。
そこで目を開くと、私の目の前に迫っている拳が誰かの腕によって止められていた。
上を見上げると、緑色の髪をした生徒の顔があって、どうやら私は彼のもう一つの腕の中にいるようだった。
拳を止められた生徒は、放心状態だったが、ふと我にかえるとまた怒り出した。
「な、止めんじゃねぇーよ!お前には関係ねぇことだろーが!!!」
?「……嫌がってんだろ。やめてやれよ」
「あぁ!やんのかコラァ!」
再び私の目の前で喧嘩が行われようとしている。私は、怖さにもうぎゅっと一度目をつぶると、緑色の髪の彼は寝ていた友人らしきメガネの人を起こして、私をその人に押し付けた。
?「……面倒くなるから、そいつ任せとくわ」
彼がそう言うとメガネのその人は、私の手を引いて教室から、出ていった。
私は教室を出る前に助けてくれた彼のほうを向くと、彼は少しだけ笑って手を振ってくれた。
***
更新が遅くてすみません!出来るだけ頑張ります(;・ω・)
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卯月 - あひる隊長さん» ありがとうございます!別に構いませんよ!よろしくお願いします! (2018年4月27日 21時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - わかりました!コメントありがとうございます!申し訳ないんですが、ショッピくんのことをあんまり知らないので口調が変になっちゃうかもしれないです!あと、もしかしたら物語の都合で他の人が出るかもしれません(><) (2018年4月27日 19時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - あひる隊長さん» 返信遅くなってごめんなさい(泣)えっと、グルちゃんと大先生とシッマとトン氏とショッピくんってお願い出来ますか?多いですかね? (2018年4月27日 17時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 卯月さん!申し訳ないんですが、全員は出せそうにないので、この人だけは絶対出して!っていうのを何人か書いてほしいです<(_ _)> (2018年4月9日 9時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 我々だ知ってますよ(*^^*)エセ関西弁になっちゃいますが大丈夫でしょうか!?それでも大丈夫だったら作ってみます!! (2018年4月8日 8時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
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