35話 ページ36
???side
ギラギラとやけに眩しい夕日が眼鏡越しに伝わってくる。
校門の前にかれこれ30分ほど立たされている俺は、総統の指示を受け出掛けていった友人たちの帰りを待っていた。
?「…はあ、めんどくさ。なんで、俺がこんなことせなあかんのやろ」
そんな愚痴を零しながらも、俺も彼らと同じように、総統もといグルちゃんに指示されてヤツらの帰りを待っていた。
グルちゃん曰く、もしも捕まえてきたやつが万が一逃げ出したらとかなんとかで、俺はその見張りとして立たされていた。
…はぁ。可愛い女の子とかやったらやる気出るんやけど、どうせ、今から来んのはあのむさくるしいヤンキーばっかおるっていう男子校の生徒や。
そんなやつを捕まえてくるなんて、グルちゃん何考えてんやろ。
考えれば考えるほど馬鹿らしくなっていき、俺はズボンのポケットを乱暴にまさぐった。
タバコの箱を取り出し、適当に1本咥えてライターをつける。
未成年であり、校則でも禁止されているが、吸った時に感じる背徳的な気分と、独特な苦味と匂いが好きだった。
煙を燻らせてそれらを堪能していると友人からメールが届いた。
ゾ『例のやつ捕まえたわ。シッマとシャオロンは遅れてくると思う。今はお姫さんみたいに俺の腕ん中でぐっすり眠っとるで』
メールを読み、顔を顰める。
何が『お姫さん』や。ヤンキーばっかの男子校にお姫様なんかおるわけないやろ。
ゾムのくせに、気色悪いこといいやがって。
イライラが募りさらに機嫌を悪くしていると、メールを送った主であろうゾムがひらひらと手を振りながらこちらへ歩いてきた。
ゾ「大先生ー。シッマたち遅くなるやろうから、先にグルッペンとこ行っとこうや」
「そうやな」と返事しながらも、
自分をここまでイラつかせた奴の顔を拝んでやろうと、ゾムの腕の中を覗き込んだ。
―――めっちゃカワイイやん。
これが一番最初に思ったこと。
すやすやと無防備に眠るその顔は、目を開いていなくても間違いなく俺好みだった。
本当に男か疑いたくなるが、この際男でもなんでもいい。
その子をゾムからひったくろうとすると、ゾムはそれを避け「はよ行くで」と先に校舎に向かってしまった。
***
鬱先生登場!
一応動画などを拝見させていただいて勉強したんですが、まだまだ口調が掴みきれていません…。暖かい目で見てくれると嬉しいです笑!
108人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
卯月 - あひる隊長さん» ありがとうございます!別に構いませんよ!よろしくお願いします! (2018年4月27日 21時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - わかりました!コメントありがとうございます!申し訳ないんですが、ショッピくんのことをあんまり知らないので口調が変になっちゃうかもしれないです!あと、もしかしたら物語の都合で他の人が出るかもしれません(><) (2018年4月27日 19時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - あひる隊長さん» 返信遅くなってごめんなさい(泣)えっと、グルちゃんと大先生とシッマとトン氏とショッピくんってお願い出来ますか?多いですかね? (2018年4月27日 17時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 卯月さん!申し訳ないんですが、全員は出せそうにないので、この人だけは絶対出して!っていうのを何人か書いてほしいです<(_ _)> (2018年4月9日 9時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 我々だ知ってますよ(*^^*)エセ関西弁になっちゃいますが大丈夫でしょうか!?それでも大丈夫だったら作ってみます!! (2018年4月8日 8時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ