16話 ページ17
最北高校は、私が思っていたよりも霧島高校に近かった。
けれど、もう3時半。6時間目が終わったころになっていた。
だから、はやくこーすけさんを探さなくてはならない。
しかし、とても入りづらくて、中々入る勇気が湧かなかった。
それは、なぜかというと最北高校も霧島高校と同じ男子校だからだ。
しかも、霧島高校と並ぶヤンキー校である。
…どうしよう。めちゃくちゃ怖い。
しばらくそのまま、私は情けなく中に入れずにいた。
すると、
?「どうしたの〜?」
と、突然声をかけられた。
振り返ると、緑の髪に小柄で幼い少年のような顔つきをした人が立っていた。
?「誰か待ってるの?呼ぼうか?」
私の顔をのぞき込み、その人が聞いてくる。
貴「え、あの!こーすけさんに会いたいんですが…!」
すると、彼は驚いた表情をして、顔を顰める。
?「何?ケンカ売りにきたの?」
とたんに、殺気を溢れさせる彼に、慌てて事情を話す。
・
?「ふ〜ん。ふふっ!こーすけらしいや!」
先程とは打って変わって、殺気は治まり可愛らしい笑顔を浮かべた。
ヒ「…ごめんね?脅しちゃって。俺はヒラ。こーすけの幼馴染みだよ。タオルと生徒手帳届けるんでしょ。行こっか!」
貴「…は、はい!」
私はヒラさんに手を引かれ、校舎へ向かった。
・
・
・
ヒ「へぇー!Aくんって言うんだ!」
貴「はい!まだ1年生です。ヒラさんは何年生ですか?」
ヒ「ん?俺はねぇ、二年生だよ。んで、こーすけも同じ二年」
貴「そうだったんですか!」
私はヒラさんと話しながら、学校内を歩いていた。
勿論、学校にはまだ生徒が残っているので、さっきから視線が痛い。
けれど、ヒラさんを見てはその視線を反らしていた。
彼のほうを見てみると、その表情は黒い笑みを浮かべていて、何ともいえない強い圧を放っていた。
私に気づくと、「どうしたの?」とまた可愛らしい笑顔になって頭をぽんっと撫でてくれた。
貴「何でも、ない…です」
ヒラさんは、怖いのかな…?
すると、どこかの教室の前に着いた。
上のプレートを見ると『美術室』と書いてあった。
貴「あの、こーすけさんは美術部なんですか?」
ヒ「ううん。こーすけは帰宅部。
こーすけの友達が美術部だからね、ちょっ
といるかもしれないと思って」
ヒラさんはそう言ってドアを開けた。
***
すみません!更新がすっかり遅くなってしまいました!申し訳ないです!!!
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卯月 - あひる隊長さん» ありがとうございます!別に構いませんよ!よろしくお願いします! (2018年4月27日 21時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - わかりました!コメントありがとうございます!申し訳ないんですが、ショッピくんのことをあんまり知らないので口調が変になっちゃうかもしれないです!あと、もしかしたら物語の都合で他の人が出るかもしれません(><) (2018年4月27日 19時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - あひる隊長さん» 返信遅くなってごめんなさい(泣)えっと、グルちゃんと大先生とシッマとトン氏とショッピくんってお願い出来ますか?多いですかね? (2018年4月27日 17時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 卯月さん!申し訳ないんですが、全員は出せそうにないので、この人だけは絶対出して!っていうのを何人か書いてほしいです<(_ _)> (2018年4月9日 9時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 我々だ知ってますよ(*^^*)エセ関西弁になっちゃいますが大丈夫でしょうか!?それでも大丈夫だったら作ってみます!! (2018年4月8日 8時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
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