11話 ページ12
朝の休憩も終わって、図書室からそれぞれ教室に戻る。
とはいえ、P-Pくんもつわはすくんも同じクラスで、教室までみんなで話しながら行った。
そして、教室を開けると昨日のヤンキーが目に入って、昨日の出来事がフラッシュバックした。
貴「……」
「おぉ。おまえは昨日のヤツじゃねーか。昨日はよくやってくれたなァ」
ヤンキーは、体にいくつも傷や痣をつけていて、その声は怒気を含んでいる。
私は足がすくんで扉の前で動けなくなっていると、急に後ろに立っていたつわはすくんが私の前に出た。
つ「大丈夫だから。俺らがついてるだろ」
彼は、後ろを見ることなく私にそうつげた。
「な、おまえは昨日の!」
ヤンキーは私を見た時と違ってつわはすくんには明らかな怒りが込められていた。
クラスの数人の男子も立ち上がる。
「こ、この前は変なヤツが来たから勝てなかったけどなあ!おまえひとりなら、潰せるんだよ!!」
そう言って、ヤンキーたちはつわはすくんを取り囲んだ。
つ「で?喧嘩するわけ?」
つわはすくんは目の前のヤンキーをジッと見て、無表情のまま言う。
「あ、当たり前だろ!この前の屈辱をはらさせてもらうぜ」
ヤンキーはそう言うと、つわはすくんに殴りかかった。
でも、つわはすくんはそれを軽々と避け、相手の腹に思いっきり蹴りを食らわせた。
すると、周りにいたヤンキーたちもつわはすくんに一斉に殴りかかる。
そして彼はそれを避け、攻撃していく。
私は、途中怖くなって近くにいたP-Pくんの服を掴んでしまっていた。
それに気付いたP-Pくんは私の頭をそっと撫でて教室の端まで移動してくれた。
それから、喧嘩はどんどんヒートアップしていき、つわはすくんの周りは倒れたヤンキーや、まだ殴りかかってくる人で溢れていた。
それをみかねたP-Pくんが助っ人に入っていく。
私は、怖がることしか出来ず、見ていると、一番最初に彼に殴りかかっていたヤンキーが突然私の目の前に来ていた。
私は制服の襟を捕まれて、立ち上がらせる。
「元はといえばおまえのせいだよなァ〜!だったら、おまえをボコボコしてストレス発散したっていいよな〜!!」
ヤンキーは拳を振り上げて、私に殴りかかった。
しかし、その拳が私に降り下ろされることはなかった。
?「大丈夫?俺の可愛い後輩ちゃん♪」
そして頭上からその場にはそぐわない明るい声がした。
***
喧嘩って蹴ると殴る以外で何があるんでしょうか?
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卯月 - あひる隊長さん» ありがとうございます!別に構いませんよ!よろしくお願いします! (2018年4月27日 21時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - わかりました!コメントありがとうございます!申し訳ないんですが、ショッピくんのことをあんまり知らないので口調が変になっちゃうかもしれないです!あと、もしかしたら物語の都合で他の人が出るかもしれません(><) (2018年4月27日 19時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - あひる隊長さん» 返信遅くなってごめんなさい(泣)えっと、グルちゃんと大先生とシッマとトン氏とショッピくんってお願い出来ますか?多いですかね? (2018年4月27日 17時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 卯月さん!申し訳ないんですが、全員は出せそうにないので、この人だけは絶対出して!っていうのを何人か書いてほしいです<(_ _)> (2018年4月9日 9時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
あひる隊長(プロフ) - 卯月さん» 我々だ知ってますよ(*^^*)エセ関西弁になっちゃいますが大丈夫でしょうか!?それでも大丈夫だったら作ってみます!! (2018年4月8日 8時) (レス) id: 98372f4928 (このIDを非表示/違反報告)
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