消えてしまった僕の希望 (ページ5)

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罵倒ページ5

手術中、夢を見た。

　ほら、一応麻酔に掛かっているからかな。

　イナズマジャパンの
　皆んなが酷く傷だらけになる夢だ。

　僕はその様子を寝たきりで
　TVで観ていた。

　隣には西蔭もいて…。

　彼が今、居るべき所はここじゃない。
　そう僕は思った。

　でも声に出せなかった。

　ジャパンは優秀な選手が集まっている。
　それは海外選手もそうなんだろう。

　しかしその優秀さは遥かに
　海外選手の方が高い気がした。

　その中に西蔭が居たとしても
　全ての選手があんな怪我をしないとはいえない。

　
　正直、怖くなった。
　自分より強い相手に立ち向かって勝つ。

　これがサッカーの楽しさの一つではないのか。
　負けたとしても次、頑張れば良い。

　そう思えた僕の心は
　今は寧ろその逆を走っている。

　

　僕は目を覚ました。

　手術は終わったそうだ。
　看護師さんから説明を受けた。

　何だったんだこの夢は。

　最近、本当に奇妙なことが起こる。

　まるで今回の大会は勝てたものじゃないと
　僕たちを罵倒しているような夢だった。
　