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02 : カンチガイ ページ2
「 耳障りなんやけど。ここ図書室。 」
嘘！？！？！？
バッ、と振り向いたら、
鬱陶しそうに頭を掻く男子。
ああ…聞かれてた…。
見られた…。
油断した…。
しかも、あのネクタイピン、
同じ学年じゃん。
生きてく気力、たった今なくしたよ。
スタスタ、近づいてくる彼に、
反射的に後ずさり。
「 上等さん 」
『 …… 』
「 無視すんなや 」
上等さん、ってなんだ。
私か。
…いや、なんですんなり
受け入れてるんだ、自分。
泣いたからぶっ壊れたのかな。
自分にツッコミ入れてると
その人は、私の頬に触れて。
顔がゆっくりと近づ……
「 何カンチガイしてんの、ウザッ 」
いてこなかった。
頬に触れてきた手が
顔の肉をつまむ。
なんなんだ、コイツ！！！！！！！
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作者名：翠
| 作成日時：2016年1月22日 2時
