石百三十一個 ページ8
結局私も千空の言われた通り硫酸採集に行けるようになったのはいいけど・・・
『連れていかねえってどういうこと！？』
全くもって矛盾した言葉にまたもや拍子抜けしてしまった
千空「まあ、落ち着け。話は最後まで聞け。俺は連れていかねえって言った。だが硫酸採集には来いと言った」
『言葉遊びかなんかなの？』
千空「これでもわかんねえのか？何年も俺の助手してるってのに」
千空の物言いに違和感を感じた
頭をフル回転させる
そして一つの仮説に行き着いた
『・・・なるほどね、あ〜、ようやくわかった。つまり私は銀狼君を焚き付けるための餌というわけね』
硫酸採集には来いと言った
でも連れていかない
それはつまり千空と一緒に行くのではなく私が単独で行くということ
千空「まぁ、銀狼が来なかったら来なかったでテメー一人で後からついてこい」
『はいはい、わかりました。回りくどい言い方してくれちゃって・・・』
思わずため息をついてしまう
それは安堵故か、呆れ故かわからないが
千空「後、これはちょっと遅れたが・・・」
千空の腕が私の首に回される
気づけば完全に密着状態になってしまっている
『ちょっ！？千空！！』
千空「こいつは、俺からのプレゼントだ」
千空の吐息が耳をかすり、背中がゾクッとした
千空が離れると私の首には銀のネックレスがあり
ネックレスについてる透明な丸い水晶が
月明かりに照らされて輝いていた
『この銀・・・』
千空「ああ、銀狼の銀の槍作った時に余ってな。そういや、まだテメーの誕生日祝ってなかったからカセキの爺さんに頼んで作ってもらった。硫酸採集の御守り代わりにつけとけ」
冷たい銀の感触が肌に伝わる
『・・・ありがとう、千空』
でもやっぱりどこか不安があるのか素直に喜べなかった
そんなこともお見通しなのか千空は私の額にピタリと自分の額を合わせた
これは昔、寂しがり屋だった私への千空なりのおまじない
千空「・・・安心しろ、さっきも言ったが俺は死ぬ気は１�个發佑─�テメーを置いて死ねるかよ」
額から伝わる体温に思わず涙が出そうだった
『うん、知ってる。千空は意外とタフだからね』
千空「ほっとけ」
次の瞬間、温かい何かが私の唇に触れた
目の前には千空のドアップした顔
千空にキスされていることに気づくのに
そう時間はかからなかった
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御霊t(プロフ) - ろいさん» 応援コメントありがとうございます。これからも頑張ってまいりますので、暖かい目で見守ってくださると幸いです (2020年2月10日 20時) (
レス) id: 7857b88cec (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - いや…ほんと夢主ちゃんと千空の距離感好き…応援しています！これからも頑張ってください！！ (2020年2月10日 16時) (レス) id: d96f184469 (このIDを非表示/違反報告)
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