石百二十五個 ページ2
あれから銀狼君を連れて帰った
銀狼君は膝をかかえて震えている
私はそんな銀狼君の背中を擦ってあげる
クロム「その硫酸っつうの抜きじゃルリの万能薬は作れねえのかよ？」
『無理だね』
千空「そもそも硫酸源を確保しねぇと今後の化学もどん詰まりだ」
コハク「やはり強行突破で汲むしかないな」
するとコハクちゃんは荷物を手に持つ
コハク「ルリ姉を救うためなら命などいくらでも賭ける！私のスピードならば・・・」
『そういう問題じゃないんだよ、コハクちゃん』
私はコハクちゃんを止めた
いつもより低い声が出ているのが分かる
千空がコハクちゃんの肩に手を置く
千空「俺らの時代の話だが、似たような硫酸エリアを調査に出た一団がいてな。先頭の男が靴ヒモでも直しにふっとしゃがんだんだ・・・死んでたんだよ」
クロム君たちが息を飲む
『しゃがんだ高さに硫酸水素がたまっていたんだよ、これ、実際にあった本当の話なの』
千空「自然様がその気になりゃ人間なんぞ瞬殺だってこった。コハクが超スピードとかそういう次元の問題じゃねえ」
コハク「しかしならどうするんだ千空、A！私は絶対にルリ姉を・・・」
千空「決まってんじゃねえか。作るんだよ、ガスマスクを！！」
化学の敵をブチのめすには化学で闘うしかない
目には目を歯には歯を。ってことだ
カセキのおじいちゃんに頼んでさっそくガスマスク第一号が完成した
でも、正直いってこんなものでどれだけ毒を吸えるか不安だ
こればかりはトライ&エラーってわけにはいかない
なんていったって
『エラー＝死・・・だからね』
おそらく千空も同じことを考えてるんだろう
出来上がったガスマスク片手にひきつった笑みを浮かべている
そんな千空の姿に私はどうにも言えない不安に駆られた
千空がどこか行っちゃう気がして
心臓の鼓動が嫌に耳に響いた
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御霊t(プロフ) - ろいさん» 応援コメントありがとうございます。これからも頑張ってまいりますので、暖かい目で見守ってくださると幸いです (2020年2月10日 20時) (
レス) id: 7857b88cec (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - いや…ほんと夢主ちゃんと千空の距離感好き…応援しています！これからも頑張ってください！！ (2020年2月10日 16時) (レス) id: d96f184469 (このIDを非表示/違反報告)
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