標的２５６ ページ43
そんな綱吉君の様子にディーノ君はどこか呆れた様子だ
ディーノ「あいつ、逃げられると思ってんのか？」
『おそらく、現実逃避だね』
リボーン「・・・バジルは、囮だったんだな」
リボーンの重い言葉にディーノ君は首肯する
ディーノ「ああ、おそらくバジル本人も知らされてねえ。あの人のことだ。こうなることは読んでたんだろうが、相当キツイ決断だったと思うぜ。つーかこれ、直接ツナに渡せばいいのにな。あの人、オレと一緒に日本に来たんだぜ？」
リボーン「そうか・・・あいつ来たのか・・・」
僕はもう一度箱に収められているハーフボンゴレリングを目にする
・・・最初はこんな形じゃなかったけどね
懐かしむ僕にディーノ君が声をかけてきた
ディーノ「A、怪我してるとこ悪いが、あの人から言伝だ。話したい事があるらしいから一度顔を見せて欲しいってよ」
『了解、向こうと連絡とりたいんだけど・・・出来れば僕の家に来てもらえるように言ってほしい』
ディーノ「まぁ、怪我のこともあるからな。わかった」
向こうの話したいことは大方予想はついている
無事に向こうに連絡できたみたいだから僕は一時的に家に帰宅する
ディーノ君からは明日も病院に来るよう言われた
家に帰宅すると、隣の綱吉君の家から彼が出てきた
家光「久しぶりだな、
『僕の記憶では５年ぶりだね』
出てきたのは沢田家光。沢田綱吉君の父親でバジル君が所属している門外顧問のボスだ
家光「いや〜、実際に顔を見るのは初めてだがこんな別嬪とはな」
『そんなことないよ、改めて
家光「わかった。ところでさっそく本題にいきたいんだが・・・」
『そうだね、場所も場所だ。僕の家の中で続きを聞こう』
そう言って家光を家に招き入れる
お茶を用意するとそれを勢いよく飲み干す
『そっちは大変そうだね』
家光「ああ、ところでお前は今回の件について知っていたか？」
『知っていたも何も。９代目には今回の騒動についてすでに予言して忠告もしている』
僕の発言に家光は目を見開く
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