標的２２２ ページ5
骸君が倒れると同時に天井の桜は姿を消した
『どうやら、桜は骸君の幻覚だったようだね』
綱吉「っていうか・・・これって・・・」
隼人「おいしいとこ全部持ってきやがって」
隼人君はどこか不満気だ
リボーン「ついにやったな」
綱吉「お・・・終わったんだ・・・これで家に帰れるんだ」
『そうだね、まずは皆の怪我の手当てをしないと・・・』
リボーン「しかし、ツナ。お前見事に骸戦役に立たなかったな」
綱吉「ほっとけよ！！」
まぁ、今までの綱吉君からしてみれば、ここまで来れただけで成長してると思うよ
『恭弥君、大丈夫かい？』
正直あの体であれだけの激戦ができるとは思わなかった
結構体に負担がかかっていると思うんだけど
恭弥君に近づくと限界だったのか僕の方へ倒れてきた
なんとか受け止めるとそのまま座り込む
綱吉「大丈夫ですか、ヒバリさん！」
『気を失ってるみたい』
リボーン「こいつ、途中から無意識で戦ってたぞ。よほど一度負けたことが悔しかったんだろうな」
『ある意味、執念深いね』
目を閉じている恭弥君を床に寝かせる
そして、視線を離れたところで倒れている骸君へ向ける
綱吉「早くみんなを病院に連れていかなきゃ！！」
リボーン「それなら心配ねーぞ、ボンゴレの優秀な医療チームがこっちに向かってる」
隼人「よかったっスね」
綱吉「獄寺君、無理しちゃダメだよ」
綱吉君たちを背に僕は倒れている骸君に近づく
敵とはいえ、彼の容態も確認しなければならない
重傷ならば応急処置くらいはしておかないとね
骸「その医療チームは不要ですよ」
不意に聞こえた骸君の声にこめかみには冷たい金属の感触
もしかして、これはヤバイ展開かな？
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