予言の死神は太陽と月の守護者 ⑥【家庭教師ヒットマンREBORN!】【07-GHOST】 (ページ25)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:14,033 hit

標的２３９ページ25

過去の夢から目覚めたかと思いきや

『・・・えっと、これはどういう状況なんだろう』

目を覚まして？第一声がそれだった

目を覚ましてというのは語弊があるね、目を開いても僕は自分が夢の中にいることはわかっている

目の前にあるのはよく見る花畑と青空

ここまではいつも見ている夢なんだ

でも、今回はいつもと違うところがある

いや、違うというよりは久しぶりの光景というべきか・・・

『君がここに来るのは久しぶりだね。ところでどうして僕の膝にいるんだい？』

骸「貴方の膝が心地いいからですよ」

そう、僕の膝の上で寝転がっているのは先程まで敵だった骸君

この夢で彼が攻撃することはできないからこっちも敵対しないけど

『君がここにいるということは、決着はついたということだね』

骸「えぇ、そういうことになりますね」

彼がどこか不機嫌そうなのを見ると、どうやら綱吉君が勝ったようだね

骸「僕の身体は復讐者に連行されて、また当分向こうで会うことはないと思いますが・・・」

『でも、ここでなら会えるでしょ？』

僕の言葉に骸君は目を見開くと、それと同時にため息をつく

骸「・・・そうでした、貴方はそういう人でしたね」

『どういう意味だい？』

骸「気にしないでください、こちらの話なので」

何か失礼なことを考えていそうで僕は骸君を見つめる

骸「再開した時、僕は拒絶されるかと思いました。貴方は優しい人ですけど、公私混同はしない人でもありますから・・・ボンゴレ１０代目に手を出そうとする僕を殺すのかと思っていました」

『まぁ、立場上命令が下ればそうなったと思うよ。でも、今回は手を出さないようにしたんだ。それが、綱吉君のためになるとわかっていたからね』

骸「あの超直感とやらですか？」

これ以上はタブーであるため僕は口を閉じる

それに察した骸君は寝返りを打ち、花畑に目を向ける

骸「それにしても、相変わらず貴方のいるこの夢は居心地がいいですね。ここでなら、僕は永遠に眠ってもいいです」

『それはダメだよ』

目を閉じようとする骸君に僕は視線を合わせず

あの大量の墓がそびえ立つ方向を見つめた

『君は、まだ生きるべきだ。これ以上、ここで墓を作りたくはないからね』