狙撃手０６ NOside ページ20
綱吉(リボーン！)
目の前に現れた家庭教師が現状を綱吉に伝える
リボーン(お前が感じてるのは、リアルタイムで届くみんなからお前への小言だ)
綱吉(小言！？な・・・なんでこんな時に・・・小言聞かされなきゃならないんだよ。最後の最後にまたダメツナって思い知らされるのかよ・・・)
そう悪態つく彼の耳に再び別の人物の声が響く
ハル「はひーー！！何やってるんですか！？犯人のアジトに乗り込むなんて正気じゃありません！」
綱吉(ゲッ・・・ハルだ・・・)
姿を見なくともわかるその声の主であるハルはとある公園にいた
その近くにはランボとイーピンがいる
ランボ「ガハハ！ハル泣いてるもんね！」
ハル「な・・・泣いてません！！ハルはマフィアのボスの妻になるんです、こんなことで泣きませんよ。ツナさん、頑張ってください！」
ハルが口にした言葉は小言というよりは励ましの言葉だった
綱吉がそれに気付くと同時にまた別の者の声が聞こえる
了平「落ち着け京子」
京子「だって・・・シャマル先生がツナ君達が乗り込んだって・・・」
次に見えたのは病室にいる笹川兄妹だった
心配そうな表情を浮かべる京子を了平が宥める
了平「心配するな」
京子「でも・・・」
了平「あいつは俺が手を合わせた中で最も強い男だ。負けて帰ってきたら俺が許さん」
京子「そうだよね・・・大丈夫だよね・・・ツナ君、元気で帰ってきてね」
次から次へと聞こえて来る小言に綱吉は何も言わずに聞いた
ランチア「俺と同じ過ちを繰り返すな。仲間を守れ・・・お前がその手でファミリーを守るんだ」
自分を庇って負傷を負ったランチアの言葉に綱吉はギリッと歯を食いしばる
次に見えたのは自分を真っ直ぐに見つめるAの姿
彼女の姿は今冷静になって見てみれば痛々しいものだ
それでも彼女の顔は苦痛に歪むことなく、綱吉に向けて笑みを浮かべている
『綱吉君、今の僕はただ見守る事しかできないけど、信じてるよ。君ならきっと骸君を止めてくれるってね』
それに続いてリボーンの声が聞こえる
リボーン「俺の小言は言うまでもねーな」
それを最後に綱吉は目を開いた
その瞳は真っ直ぐと敵を見据えていた
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