都立音駒高等学校排球部の一条さん。 (ページ3)

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忘れ物。ページ3

孤「あのさ…一条…って…部活、入ってない…よね？」

貴『え？･･･うん･･･入ってないけど･･･？』

孤「そっか、なら…さ、バレーボール…とか、興味ない…？」

貴『バレーボールか～･･･中学以来1度もやってないなぁ～』

心なしか孤爪君の表情が輝いた気がした。

孤「中学で…やってたの…？」

貴『そうだよ～』

孤「じ、じゃあ…見学…来てよ。」

貴『ん！？私･･･女･･･だよ･･･？』

そんなに男に見える！？と私は孤爪君にスカートをつまんで見せる。

孤「いや…一条は…女…だよ。そうじゃなくて…マネージャーとか、どう…？」

貴『あ～なるほどね！マネージャー居ないの？』

孤「うん…居ない…だから、良かったら…」

貴『分かった。じゃあ放課後見学に行かせてもらってもいい？』

孤「ん…ありがと…あ、じゃあ…ね…」

向こうで凄い頭の･･･なんかトサカみたいな人が孤爪君を呼んでいたからバイバイ、と別れる。

なんかかなり進歩したかなーこんなに喋ってくれたの嬉しいなーと思いながら次の授業の準備をする。

貴『あ･･･次保健体育か･･･』

伊「ねぇねぇAちゃ～ん」

貴『ん～？どしたのともっち』

この子は伊崎(ｲｻﾞｷ)知世(ﾄﾓﾖ)ちゃん。

知世だからともっちって呼んでるの。

2年で同じクラスになってから凄く仲良しになったんだ。

伊「次保健体育だから一緒に移動行こ～」

貴『おっけ～』

伊「あれ･･･Aちゃん･･･筆記用具は？」

貴『えっ？あー･･･忘れちゃった･･･取ってくるから先行ってて良いよ～』

伊「分かった～そろそろ始まるから早めにねぇ～」

貴「はーい、ありがとー」

伊(ちょっと抜けてるとこも可愛いなぁ～)

貴『あ～何で忘れたんだろ～』ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

階段を駆け上がりながらブツブツと呟く。

ていうか孤爪君大丈夫なのかな。さっきから見てないけど･･･。もう授業始まるのに。

貴『っは･･･はぁ･･･はぁ･･･着いた･･････ん？』

孤「あ…一条…」

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