探偵社のあの子は衝撃の人物だったみたいです

12話 ページ13

────す す...
谷「すみませんでしたッ！」

敦「へ？」

谷「その試験とは云え、随分と失礼な事を
僕の名前は谷崎潤一郎
探偵社で助手の様な仕事をしています」

敦「ああ、いえ良いんですよ」
敦(意外と良い人だこの人.....)

谷「そんでこっちが...」

ナ「妹のナオミですわ」

敦「きょ 兄妹ですか
.....その割には髪や顔が似てない様な...」

ナ「あら、お疑い？
勿論血の繋がった実の兄妹ですわ
特に...この辺なんてほんとそっくり...兄様」

敦「否、でも...」

国「こいつ等に関しては深く追求するな」

敦「あ...はい」



敦────────
────空気を読む



『太宰様、見えないです』

太「ごめんねAちゃん、もうすぐだから.....はい」



咄嗟にAの目を隠す────
────────太宰

国「そして何を謝ることがある
あれも仕事だ谷崎」

太「国木田君も気障に決まってたしねぇ
『独歩吟客』！」

『へ へェ〜』

国「ばっ.....違う！
あれは事前の手筈通りにやっただけで」

敦「あはは...」

国「兎も角だ小僧
貴様も今日から探偵社の一隅だ
故に周りに迷惑を振りまき社の看板を汚す真似はするな
俺も他の皆もそのことを徹底している
なぁ太宰」

太「か弱くけしゃなこの指で私の頸を絞めてくれないか」

国「ふん！！！
言ってる傍から社の看板を汚すな！」

敦「(´Д｀)ﾊｧ…」

13話→←11話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す