【トリップ主じゃ】 テニスとトリップと合宿と。 【ないんですけど？】

1話じゃないですって！ ページ2

えー、本日はお日柄もよく…じゃないですね。

「若、起きてください」
「…ん、悪い…寝てた」
「そろそろ着きますよ」
「ん…」
ボクの隣で寝てた若を起こす。寝起きが最高に悪い若は目をこすり、ボーッとした顔をしている。
昨日どんだけ練習したんですか？
新しい飴を口に入れながら、降りる準備をする。ちなみに今食べた飴はグレープ味。
「…ヒナタ、飴一個くれないか？」
「ん、いいですけど…珍しいですね。レモンでいいですか？」
「ん。サンキュ」
多分眠気覚ましにだと思うから、ちょっと酸っぱい飴を渡す。
若も口に飴を入れ、降りる準備を始めた。

“氷帝の何でも屋”であるボクは、今回跡部さんに依頼を受けてここにいる。
今回の長期合同合宿に参加してくれ。公欠だから心配はいらねぇ。
そう言われ、公欠なら別にいいかなと思い参加しました。的な感じ。
臨時マネだし、きっと目もつけられないよね。ボク男だし。

「おし、着いたぜ。降りろ！」
命令口調の跡部さん。忘れ物が無いか確認してから最後に降りる。
ちなみに今の服装全員制服ね。ジャージは荷物だヨ。

「うわ、デカイ」
「まぁ、合同合宿だしな。こんぐらいなきゃダメだろ」
「いえ、もっと狭くても大丈夫だ思います」
「そうか？」
キョトンとする跡部さん。え、跡部家ってこれで普通？怖っ！

「ヒナタ、そこのペン取ってくれない？
　さっき落としちゃったみたい」
「え？どこですか？」
「あ、君の足元」
「おkですー。これですね？」
「そうそう。ありがとう」
滝さんが片方しか出てない目でニコリと笑う。
視力検査の時どうしてるんだろう←

てなわけで、とりあえず合宿所にはつきました。

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