32.ＨＡＰＰＩY BIRTH DAY ページ42
目をさますと家だった。
「光!」
母が思い切り抱きしめてくる。
確か事故にあった。
「光、事故で意識不明だったのよ!お医者さんにも難しい状況だって!」
周りにはおばあちゃんも、お父さんもおじいちゃんも、いた。
光は仏壇を見た。
お兄ちゃんの写真が飾られている。
お兄ちゃんはこの世に不幸せなことなんてないかのように笑っていた。
「そういえば、海斗くんも目を覚ましたらしいわ!」
「こんにちは!」
ガラガラと、引き戸を引く音がする。
まさか歩いてきたのだろうか。
「大丈夫?」
「全然大丈夫。」
そう言うと、光は母に言った。
「ちょっと、散歩してきていい?海斗もいるし。」
「リハビリ程度に。」ということで渋々了承してくれた。
光はプレゼントを持って外に出た。
なんだか今は言えそうな気がしたから。
それとカバンについているキーホルダー。
3人のコメントがあり、こんなものつけた覚えがないが、勇気をくれた。
海斗のコメントは、これからもよろしく。支えてくれて、頼りにしてる。アリス、かっこよかった。
というもの。最後の一文がよくわからないが。
お兄ちゃんのコメントは、今までありがとう。いつかこのメッセージを忘れないでほしい。3人は一生仲間だ。と書いてあった。そしてアリスのイラスト。
光はおもわず微笑んだ。
「何ニヤニヤしてるんだよ。」
「に、ニヤニヤなんてしてない!」
思わず頬を膨らませる。
光たちはベンチに座った。
モニターでは、ニュースをやっていた。
『えー。先日起きた連続殺人鬼の事件で何と奇跡的にけがにんはいたものの、1時間ほど前に全員息を吹き返しました。』
モニターでは、みほさんという人がインタビューを受けていた。
きっと意識不明の時に起こったのだろう。
すると海斗が口を開いた。
「ごめんな。事故の時。オレ、光の気持ち考えずに言っちゃったし。」
光は首を振った。
「そんなことない。悪いのはわたしだもの!それから、これ!」
光はプレゼントボックスを突き出した。
「え、これお詫び?わざわざそんなの・・・」
「それだけじゃない!」
「わたし、海斗のこと好きだから!」
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西 - この方角に福があるはずです
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いちうさぎ - たいやき帝国さん» ありがとうございます!すっごい嬉しいです! (2019年6月3日 20時) (
レス) id: 28959445f3 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき帝国 - いちうさぎさん» リク完了致しました!ご確認ください! (2019年6月3日 10時) (レス) id: c9d3db91be (このIDを非表示/違反報告)
いちうさぎ - みなさーん。コメントお願いしまあす!!(^-^)/ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 28959445f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちうさぎ | 作成日時：2019年5月6日 17時
