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31.パラレルワールド ページ41

「なあ、光。俺、自分の正体隠してただろ?本当は、アレ、バラしたくなかったんだ。海斗に頼まれたのもあったけど。

実は、俺は別の世界からきてる。いわゆるパラレルワールドだ。

光と海斗のいる世界は、もう俺は死んでるだろう?このチャレンジに失敗したんだ。」

海斗はただうつむいている。

「今、俺がいる世界は、仮死状態になるまでの時間が長かったんだ。だから偶然鉢合わせした。」

「だから、もう3人で話すことはない。」

その言葉が光の言葉に重くのしかかった。

「でも、今お兄ちゃんがいる方の世界は3人で話せるんだよね?」

「まあ、そうだ。」

「ということは、パラレルワールドという世界の何処かでは3人で話してるんだ。だから、わたしは泣かない。」

「ああ。なあ、翔太離れ離れになってもどこかで翔太は生きている。」

すると、女神が口を開いた。

「3人とも、言っとくけど、元の世界に戻れば、この記憶は全て消えるぞ?」

そんなこと、とっくにわかっている。

「なあ、最後にこれ書こう。」

お兄ちゃんがカバンから何かを取り出した。

それは、中にメッセージが書き込めるキーホルダーだった。

「俺、3人でこれ書こうと思いながら死んだみたいだわ。だから一人づつその人のキーホルダーにメッセージ描こうぜ。」

光も海斗もうなづき、それぞれにメッセージを書いている。

その様子を女神が微笑ましそうに見ていた。

書き終わると、それぞれのキーホルダーをつける。

「時間だよ。名残惜しいけど・・・。」

3人は再度笑いあった。

ピカッ

眩しい光が包み込む。

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8

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西 - この方角に福があるはずです

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作品ジャンル:ファンタジー
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いちうさぎ - たいやき帝国さん» ありがとうございます!すっごい嬉しいです! (2019年6月3日 20時) (レス) id: 28959445f3 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき帝国 - いちうさぎさん» リク完了致しました!ご確認ください! (2019年6月3日 10時) (レス) id: c9d3db91be (このIDを非表示/違反報告)
いちうさぎ - みなさーん。コメントお願いしまあす!!(^-^)/ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 28959445f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちうさぎ | 作成日時:2019年5月6日 17時

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