転生ガール

18.三つ子 ページ25

アリスはただ、アリスのルートを探ろうと無心に道を歩く。

もう前世の記憶は一切ない。

アリスはチェシャ猫の言っていた、頭のおかしい帽子屋へと向かう。

しばらくすると、甘いクッキーの香りと紅茶のいい匂いがふんわり漂ってきた。

アリスは無意識にそちらへ行く。

そこにはシルクハットをかぶった帽子屋と、三月うさぎに、ヤマネがいた。

「クロッケーの試合に行かなきゃ。」

アリスは顔の表情を変えずに問いかける。

その話し方に、三月うさぎはヒッと小さく悲鳴をあげる。

しばらく無言だった帽子やが口を開いた。

「元に戻れ!アリス!お前は死神に呪いをかけられてるんだ。このままだとお前の身が破滅するぞ！」

「私たちは仲間よ。記憶を取り戻して。」

ヤマネが寝言のようにぼやいた。

「・・・行かなきゃ」

「アリス!目を覚ませ!」

帽子屋が、アリスの方を揺さぶる。

それを素早く払い退けると、アリスは思い切り帽子屋を突き飛ばした。

帽子屋は盛大に地面に倒れ込み、体を抑える。

「エドモンド!」

三月うさぎが帽子屋を助け起こす。

「こんなのは本当のアリスじゃない。話を聞いてくれ!」

「黙れ!」

アリスが怒鳴る。

「これは私の勝手だ。次口を出すなら容赦はしない。刺し殺してやる。」

その時のアリスは見たこともないほど恐ろしい笑みを浮かべていた。

そう言って、アリスは森の中へかけて行ってしまった。


「いってえ・・・」

帽子やが、頭をさすりながら起き上がる。それと同時に

帽子屋も、ヤマネも、三月うさぎも人間の姿になった。

帽子屋は真っ赤な衣装を羽織り羽が生えた少年に。

三月うさぎはセミロングの白のドレスを着て、羽が生えた少女に。

ヤマネは、ショートボブのピンクのワンピースを着て、羽が生えた少女になった。

すると、三月うさぎのリリーがどこからともなく携帯を取り出した。

「女神様、すいません、彼女が凶暴なあまり取り逃がしました。下手すれば殺人が起きます!」

リリーは半分泣きそうだった。

「そう・・・。ならクロッケー場に兵を集めさせるわ。」

そう言ってリリーは通話を切りため息をついた。

新キャラ

エドモンド

三つ子の長男。しっかり者の天使。
正義感が強いのが裏目にでることも。

リリー

三つ子の長女。心優しい女の子
利益がなくても人を助ける。

レイ

三つ子の次女。物静かで無口だが、
思いやりがある。

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ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

ラッキーアリスキャラ

公爵夫人

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