８.不思議の国のアリス ページ11
私は不意に懐かしい気持ちになった。
すごく雰囲気が海斗に似ていたのだ。
あいつは遅刻常習犯。指導室に入った回数は数え切れない。
そんなことを考え自然に顔がほころんだ。
私は無意識に走り出した。
風邪を引いている体に鞭を打ったのでめまいがする。
しばらく走ると、白兎は大きな穴に飛び込んだ。
このウサギの巣穴かな?と思ったが二足歩行するうさぎはどうもおかしい。
私は意を決して穴の中に飛び込んだ。
全くもって予想外だった。穴に入ったらすぐドスンかと思いきや、凄いスピードで私が落ちていく。
それに周りには本や、クッキー、ケーキなどが大量に一緒に落ちていく。
でもこの高さから落ちたら私、死ぬんでは?
私はようやく重大さに気づいた。
これはかなりやばい。ウサギは大丈夫かもだけど私は死んじゃうよ。
元の世界戻れないじゃん!
私はもう覚悟を決めて目をつぶった。
ドスン
鈍い音がして私は目を開けた。
私は気がつくと地面に座っていた。
体に外傷はなく、完全に生きている。
「嘘、私生きてる!」
すると向こうの方で急いで走っていく白兎の姿を見た。
「待って!」
私は安堵の息をつくひまもなく、走り出した。
どれくらい走っただろう。白兎は予想以上に足が速い。たちまち見失ってしまった。
「ど、どうしよ」
私は出口を探すために歩くと、たくさんのドアがある部屋についた。ただ、どのドアも縦が40�僂阿蕕い靴�なく、出るのなんて無理だ。
すると目の前がキラキラと光って、この前の女神が現れた。
「め、女神様、助けて!一体ここはどこなの!?地下って、こんな施設があるの?」
そうすがると女神は驚いたようにクスッと笑った。
「まだわからないのここが。流石に本を読まなさすぎじゃない?」
今ディスられたよね。
私はおもわずむっとなる。
「ごめんごめん。でも有名な場所のはずよ。ルイス・キャロルの童話、「不思議の国のアリス」」
私はやっと思い出した。家族編成、白兎、この部屋。私の服。
つまり私は主人公のアリスに転生した・・・。
「ちょっと待って、これって上手くやらなかったら破滅フラグ・・・。」
「そうなるわ。」
「そんな!もう私ずっとここにいてその日を待つ!」
「それはできないわ。だってあと7日あるのよ。その前に飢え死にするわ。」
「よくアリスの話を思い出しなさい。これはクリアできる可能性もあるのよ。」
女神はそれを言うと消えてしまった。
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーアリスキャラ
公爵夫人
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いちうさぎ - たいやき帝国さん» ありがとうございます!すっごい嬉しいです! (2019年6月3日 20時) (
レス) id: 28959445f3 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき帝国 - いちうさぎさん» リク完了致しました!ご確認ください! (2019年6月3日 10時) (レス) id: c9d3db91be (このIDを非表示/違反報告)
いちうさぎ - みなさーん。コメントお願いしまあす!!(^-^)/ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 28959445f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちうさぎ | 作成日時：2019年5月6日 17時
