転生ガール

1.トゲだらけのバラ ページ1

キーンコーンカーンコーン
「きりーつれい。さようなら！」
若干棒読みな日直の挨拶とともにさっきまで静まり返っていた教室が一気に騒がしくなる。
即カバンを担いで教室の外へと駆け出すもの、部活へと急ぐもの。そして

女子で固まり、話し出す人たち。

わたし、有栖川光は彼女らを見てチッと軽く舌打ちをした。つまらない馴れ合いなんて興味のかけらもない。ただウザいだけ

その舌打ちを聞いていたのかグループに入っている一人がこちらを睨みつける。
まあ、自分でもこのせいで人がよってこないのはわかってる。
わかってるからそれでもいい・・・はずなのになんでこんなに胸がモヤモヤするの？

友達なんていらないはずなのに。なんで今のわたしの気持ちは、窓の外の雲のように泣き出しそうなの？
教えてよ アリス

「よっ！光。今日はなんの日か知ってるか？」

無駄に明るい声で話しかけられ、肩がビクッとなる。
あなたにそのフレンドリーさを分けてもらいたい。

わたしは一つため息をついて振り返った。

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