か わ む ら 家

・ イ ヤ ガ ン ゲ ー ム ページ10

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｢ 壱馬！


イヤホンガンガンゲーム、やろ？ ｣









｢ いま？ ｣









｢ うん、ね？やろ ｣









｢ よっしゃいいで ｣









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彼女は最近 ｢ YouTube ｣ というものに
ハマっていて、そこで見つけたゲームが


《 イヤホンガンガンゲーム 》 というもの。





メンバーと１回やった事があるので
ルールは大体わかる。





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｢ んじゃ、音楽かけまーす ｣









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指差しで ｢ 壱馬から！ ｣ って合図された




なんて言おーかな。








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｢ 愛してるよ ｣









｢ えっ？！なーに？ 聞こえなーい！ ｣









当たり前やろ 笑









｢ 愛してるよって ｣









｢ えー？イクラ丼？ ｣









｢ イクラ丼てなんやねん 笑



あ い し て る よ ！ ｣









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口を限界まで開けて伝えると


Aはやっと察したのか顔を真っ赤にして


イヤホンを外した。









｢ 壱馬っっ ｣









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ぎゅって抱きついてきて



ばか〜〜なんて言ってるAを優しく包み込む。









｢ なんやねん。


もう終わりか？ ｣









｢ 違うの。


もー、私こういうの1番嬉しいの ｣









｢ そっか ｣









｢ ３回も愛してるよって言われちゃった… ｣









｢ ん？イクラ丼って？ 笑 ｣









｢ うるさい！黙っとき ｣









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そして 次は私の番ね なんて言って




イヤホンをし始めた。








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｢ そろそろ結婚したいな ｣









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すっとAのイヤホンを外して


Aに抱きつけば え？え？ なんて混乱しながらも



手を回してくれるA。







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｢ ごめん、音楽再生されてなかった ｣









｢ え ｣









｢ 照れるやん… ｣









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｢ まだ結婚はいいや！


40歳になったらしよ ｣









｢ なんで ｣









｢ 結婚がゴールじゃないのわかってる。


壱馬といれるならなんだっていい ｣









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彼女はやっぱり俺のツボを
ストライクで打ち込んでくる。



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