か わ む ら 家

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A side









｢ どう？壱馬 ｣









｢ ぜーんぜん嫉妬してくれませぇん ｣









｢ んー、なんでかな。


俺もっとあいつのこと束縛狼かと思ってた ｣









｢ 酔うとそんな感じ〜 ｣









｢ まじ？ やっぱ見た目とリンクしてるわ ｣









｢ いつも甘えてくるのに


今日は塩〜な壱馬 ｣









｢ んー…… ｣









壱馬が事務所でトレーニングのお仕事(？)ということで暇になった私は中目黒をぶらぶら。



壱馬と私の行きつけのカフェ付近で
玲於くんとメンさんに遭遇。









｢ ちゅーしちゃう？ ｣









｢ やめなさい、玲於 ｣









｢ 邪魔しないでよメンさん ｣









｢ いや玲於、あくまでもAちゃんは ｣









｢ 人妻？ ｣









｢ 言い方ってもんがあるでしょ！！ ｣









｢ 笑 ｣









｢ 笑って自分で言う人初めてみた ｣









｢ ほんま ｣









よくいうで、と私が言ったと同時に


LINEの通知音が鳴る。






私だ。









【 はよ帰れ 】









｢ は、 ｣









｢ どした？ ｣









｢ これ ｣









｢ え、やばい。明日壱馬に怒られるかも ｣









｢ え、 ｣









｢ ごめんAちゃん、また今度ね！！ ｣









LINEの意味もわからず
玲於くんが焦った理由もわからず

( メンさんが一番焦ってたけど )



そのままふたりはどこかに行ってしまった。









【 なんで？ 】






【 もう暗いで 】






【 うん 】






【 うんやないから はよ帰り 】






【 わかったけど…どうしたの？ 】





【 どうしたの？やないわ 】





【 今日何時に帰ってくる？ 】





【 もう帰る 】





【 はぁい…… 】









怒ってるの、壱馬…








ちょっと帰りたくないなって


思ってたりしちゃってる自分がいた。



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