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「あのな、俺はもっと……」
ぐ、と坂田さんが指に力を入れたのが肩の動きで分かった……とほぼ同時に、頬が両方向に引っ張られる。
「い！！？？いひゃいいひゃい！！！」
「Aのこーいうリアクションが見たいのーー！！無反応なの嫌や！！」
頬をつねられている感覚はないのだが、ぎゅうぎゅう引っ張られるのは流石に痛い。
「い、痛いです……」
「だってA全然笑ってくれへんし俺のコト適当にあしらってるだけやん！！」
適当にあしらっている……というのは正直正解だ。涙目になって怒っている坂田さんを見て少し申し訳なく思った。
いちいち本気にしていたら、「もしかしてこのひと私の事好きなんじゃないか」とか、ありえないことを考えてしまうのだ。
天使は人間に恋をしないというのが当たり前なのに。
その部分は置いておいて、悪いと思っていたことを謝る。
「ご、ごめんなさい……」
「なんであんまり笑ってくれへんの？俺、Aの笑顔見たいのに」
こんなことを言うのは、このひとが私担当の天使だからだろうか。
「ずっとこんなことに付き合わせているのがなんだか申し訳なく、て」
いくら願い事とはいえ、こんなくだらないことに長い間付き合わせていることに罪悪感に苛まれていたのだった。
「あのな、さっきも言ったけど、Aは全然悪く思わないでええんやで？任務やしね」
坂田さんはそう優しい声で言い、俯いた私の頭を撫でる。
「大変じゃないの？嫌じゃない？」
「大変じゃないで。嫌でもない。だって俺」
言葉が止まる。何かあったのかと上を見上げると、少し顔を歪めた、苦しそうな笑顔と目が合った。
「Aが笑ってくれてれば、それでいいんやから」
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いちたに(プロフ) - みりるさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますのでこれからまたよろしくお願いします！(TT) (2020年4月9日 18時) (
レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！ただ今更新しましたすみません(TT) (2020年4月9日 18時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
みりる(プロフ) - 終わりになっているのですが、ここで終わっちゃうんですか？ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 55c9b6283e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2019年9月6日 0時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
色彩-shiki-(プロフ) - コメ返ありがとうございます！もう十分さかたんの可愛さ詰まってると思います！ (2019年7月16日 2時) (レス) id: 5b3e23066c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちたに | 作者ホームページ：
作成日時：2019年3月11日 22時
