見合い ページ48
目の前には各国の王女の顔写真が並べられている
隣のグルッペンは少し顔をしかめて立っていた
よく言う私も少し眉をひそめてしまった
前に立っている宰相は顔に笑顔を張り付けていた
宰相「もうそろそろ婚約をなさってはどうですか？これでは王の種子を残すことが出来ませんぞ」
「別に残さなくて良い、愚王の血を残させると言うのか？」
代々我々国の王は愚王ばかりだった
なのに反逆が無かったのは金で物を言わせていたからだ
前世の私は宰相の言いなりになっていたから反逆出来るようになっていたのだが
宰相「愚王は先代の話でしょう？貴方は素晴らしい頭脳をお持ちです」
それは途中から私が変わったからだろう
愚王は愚王に変わらない
変わらなければ死が待っているのだからな
種子を残せばその種子も愚王になるだろう
もう次の王候補は決めている
いや、候補じゃなくて決定していると言っても過言ではないだろう
宰相「モルト国王、あなた様は偉大な方です。側室を何人も作られても良いのですよ？」
残念ながら、私は日本人として生きていたから
一夫多妻はどうしても反感を覚える
来世では一生妻を愛していたからな
私は妻しか愛していないからな
結婚する気はない
存外私は一途らしい
gr「宰相、王は嫌がっているが。無理矢理結婚させるのか？」
グルッペンは一歩前に出て言う
どうせ宰相の事だ、宰相の思惑通りに行く王女を集めたのだろう
宰相はグルッペンをキッと強く睨むと、荒くグルッペンに言う
宰相「お前は黙ってろ、今はただの護衛だろ。何も知らぬ奴が口を出すな」
gr「俺は幼い頃から王を見てきました。王の事は一番分かっているつもりですが？」
確かに昔からグルッペンは護衛として私に付いていた
それよりも、止めなければならないな
「私の前で誰が言い争いをしろと言った」
そう言うと、二人はくっと押しとどまる
「宰相、私は結婚をする気はない。側室を何人も付ける気もない」
宰相「ではっ、見合いだけでもっ！！」
「断る」
そう強く言うと、宰相は口をつぐむ
妻がこの世界に居たのなら、考えものだが
その可能性は０だろうな
宰相は少し黙った後、部屋から出ていく
宰相を変える方向で検討でもするか
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一縷(プロフ) - 悪さん» 教えていただきありがとうございます！！ (2019年11月6日 20時) (
レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
悪 - 副隊長が副体調になってるっすよ (2019年11月5日 20時) (レス) id: 43b391190f (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - リズさん» 大丈夫ですよ〜！ありがとうございます！！(*^^*) (2019年11月3日 10時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - すみません！一個前の質問を取り下げさせてくだい！小説をよく見ていませでした汗男性主ですね！これからも応援しています！更新頑張って下さい！ (2019年11月3日 3時) (レス) id: 89f8994530 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 更新お疲れ様です！モルト国王陛下のに一生ついていきたくなっちゃいました！こんなに素敵な作品に出会えてとっても嬉しいです！質問なのですがモルト国王陛下って男性ですか？これからも応援しています♪更新頑張って下さい(*′ω′)b (2019年11月3日 2時) (レス) id: 89f8994530 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一縷
| 作成日時：2019年8月11日 22時
