国王による人生途中からやり直し計画

戦争前 2 ページ26

書類を読みながら歩く


今は時間が惜しい


寝る時間などあまり取れていない


此処3ヶ月くらいそれが続くだろう


だが、たったの3ヶ月


普通は一年二年、長ければ15年くらい戦争は続く


まぁ、我々は強い


前世では6ヶ月くらいで戦争は終わった


その半分で今回は終るだろう


予測にしか過ぎないが


書類を読みながら歩いていたせいで、誰かにぶつかる


何とか書類がバラけないように踏みとどまる


相手を見ると、身長が低く紙を顔に付けていた


私に気づくと、顔を真っ青にして跪く


rb「も、申し訳ございませんでした！」


情報部隊隊長のロボロか


「顔を上げてくれ。書類を読みながら歩いていた私が悪いのだからな、すまない」


ロボロは安心したように顔を上げる


本当は頭を下げたいくらいに申し訳無いのだが


如何せん、私は今は一国の王


簡単に頭を下げては威厳が保てない


王とは不純なものだ


そう言えば、情報部隊に相手国の情報を集めるようにしていたな


慌てて行こうとするロボロを引き留める


「ロボロ」


名前を呼ぶと、驚いたようにサッと此方を向く


紙の間から大きく目を見開かせたのが見える


「相手国の情報はどうだ？」


rb「........そうですね、戦争を仕掛けてくるのは確定だと思います」


やはりな


rb「速くて明日ですかね。後は武器の調達具合や同盟国の介入などを調べてます

分かり次第報告書に纏めて提出します」


「ん、ありがとう」


結構調べてるな


我々の国の情報部隊は最高峰だ


何でも調べられるのかって言うくらいに


それで前世は私の情報や予定を調べあげて破滅へと導いた


その力があれば、直ぐにでも終るだろう


「期待してるぞ」


rb「.........！ご期待にそえるよう、心掛けます」


ロボロは礼をして、去っていく


さぁ、私は私で進めるか


背伸びをして眠気を覚ます


勝利は我らにあり

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