国王による人生途中からやり直し計画

パーティー ページ20

パーティーが始まってから数時間


流石に疲れてくる


探るような瞳に分かりやすい媚び


まだ私は未婚者だからと言って娘を見せてくるわ話させてくるわ


グルッペンがずっと側に居るが、護衛まで探るように見る


まぁ、別に部下が相手に劣ることはないし自慢しかないのだが


流石に品定めのような目で見てくるのはイラつくものだ


人は物ではない


そう心で思っていると、ある国の国王が近づいてくる


あれは


クアイラン・トリミア


トリミア国の頂点


ク「これはこれは、我々国のモルト国王ではないですか」


探るような目に嫌みのような口を弧のように吊り上げる


「どうしました、トリミア国のクアイラン国王」


ク「そんな警戒しないでも」


クアイランは少し声を出して笑う


ク「まだ発展中の国なのに戦力は随一、そんな素晴らしい国の国王に挨拶をしないなど！」


可笑しいでしょう？


気味の悪い笑みを浮かべている


「......何が言いたい」


ク「いえ、ただその戦力を私達が破れば凄くないですか？」


戦争を仕掛けるつもりか？


「そうだな、だが我々はまだまだ発展する。下に見てると足元を救われだろう」


クアイランは一瞬面白くなさそうな顔をすると、また気味の悪い笑みを浮かべる


ク「そうですね、では私は失礼します」


私もクアイランも礼をする


クアイランは人が多い場所で姿が見えなくなる


あの男は注意だな


確かに私は未来を知っている


だからこそ過信してしまっては駄目だ


未来は変わりつつある、これから先何が起きるか分からない状況があるだろう


注意人物には特に目を光らせておこう


そう考えていると、急に周りが騒がしくなり何人かが外へ走って出ていく


何だ？


tn「モルト国王！直ちに此処から離れて下さい！！」


トントンが叫ぶ


gr「どうした！トントン！」


tn「ニイラク国の国王が殺された！！」


「はっ.........？」


殺された.....？


gr「......っ！モルト国王！此方へ」


グルッペンが誘導をしてくれる


暗殺者か？


だが、こんな大人数の中で？


gr「ゾム！聞こえるか！」


そしてそんなすぐに逃げられるのか？


ありとあらゆる所に防犯カメラに通報機


暗殺者は入れないし、逃げられない


gr「犯人を探せ、モルト国王に危害を加える奴は全員始末しろ」


zm「了解」


暗殺者は、まだ此処に居る

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