ヤクザのお頭は子供を育てるようで

ヤクザ、引き取る ページ31

だが、その瓶は俺に当たらなかった


透が男の手を掴んでいた


透「てめぇ、何うちのお頭に手を出してんだよ」


殺気を飛ばしながら言う


男は怯え、腰が抜けたようだ


「うちの街の法律では、虐待は懲役30年、場合によっては終身刑になる

晴れて犯罪者やな？」


男と女は命乞いをする


だが、それを冷たい目で透は見ていた


多分、俺もだが


「てゆうことで、シャオロンは俺達が引き取る。もう二度と街に足を踏み入れるな」


俺はシャオロンの元へ行く


どう言おうか


普通に、出来るだけ辛くならないように


は、出来ないな


シャオロンはコネシマ達と遊んでいた


最初に無かった子供っぽさがあった


子供達が、シャオロンを元気付けたんかな？


だが、言わないといけないのでシャオロンを呼ぶ


シャオロンは不思議そうに俺の元へ来た


「シャオロン、お前の親は捕まる」


そう言うとシャオロンは吃驚したように傷をぎゅっと掴む


「やから、これからは俺がお前の親になる」


syo「.......そっか、あいつら捕まったんや」


そう言葉を溢す


でも、辛いだろう


あれでも実の親だ


kn「なんや？シャオロン俺らの家族になるんか！？」


ut「え！？そうなん！？しゃおちゃん！？」


gr「大歓迎だゾ！」


家族になることを聞いた子供達は嬉しそうにシャオロンへ駆け寄る


いつのまにか、全員と仲良くなっていたらしい


syo「そう、みたいやな......家族か」


シャオロンは嬉しそうに、ただ家族を噛みしめるように言う


透「シャオロン、お前にはこれが似合いそうやな」


そう言って透は豚のピンをシャオロンのニット帽に着ける


syo「.......！ありがとう」


豚のピンに触れながら言う


家族が増えることはええことや


笑顔が増える

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