パンドラの匣 ページ14
太「パンドラの匣を開ければ如何なる厄災が飛び交う」
そう言った太宰は少し目を伏せた
太宰はある墓の前に腰を降ろし、風に身を任せていた
太「かつての友は死んだ、だがこのまま進めば蘇りパンドラの匣は開くだろう」
空を扇ぎ、泣きそうな赤子のような顔を腕で覆った
太「"織田作"私はどうしたらいい？先が見えないよ」
先を見越す太宰には、この戦争の"先"が見えなかった
どれだけ作戦を練っても考えても答えは見えなかった
いや、見えてはいるんだ
それがどれだけ不安で、心を弱々しくさせるか
友を亡くした時のように、また誰かを失うかもしれない
太「彼をまた亡くすのは辛いよ........もう二度と龍頭抗争の時のようなそんな思いはしたくない」
太宰はそう呟くと決めたように顔を上げる
「太宰！国木田が呼んでるで！」
暁が向こうの階段から太宰にそう叫んだ
太宰はその姿を見ると、少し安堵したようにため息を溢し
太「えぇぇ、めんどくさいぃぃぃぃ......！」
駄々を捏ねるように顔を歪めて言う
「俺が怒られるんやからな！俺が一番めんどくさいわぁ」
呆れながらも太宰の横に座る暁
「なんや、その顔......なんかあったんか？」
能天気なのに人一倍気づくのが速いのは彼の長所だ
太「いいや、何でもないよ」
「ほーん、それならええけど」
気づくのに心に土足で上がり込んで来ないのも太宰は心地が良かった
風が髪を揺らし、木洩れ日が二人を照らした
「よっしゃ、流石にこんなに此処居ったら国木田にどつかれてまうわ
茶しばいとるときに国木田に文句言われたら敵わんわぁ」
暁は重たい腰を上げて太宰を上に引っ張る
太宰は仕様がなく腰を上げる
太「はぁ、国木田君も固いよねぇ」
「んふふっ、確かにな。まぁ、それが国木田のエエところやろ？」
暁は笑いながら太宰を見る
太宰はくッと喉に何か言葉を詰まらすように踏みとどまる
あぁ、駄目だ。最悪な先しか見れない
どれだけ作戦を練っても考えても、失う未来しか
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ーーー - やばーーーー面白すぎる! (3月9日 3時) (
レス) @page35 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしおだおぉぉぉぉ！！！ - え、、、めっちゃすごい(語彙力低下中)キャラ達の名言っていうかひとつひとつすごいな、、これはすごい、((((文スト×wrwrdでこんなに面白い作品はじめてです！めっちゃ好き！更新待ってます！！！ (2022年1月5日 8時) (レス) @page35 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - きららさん» ありがとうございます！！そうなんですか！？初耳です、教えていただきありがとうございます！ (2020年4月29日 16時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - とても面白いです！文ストとwrwrdの作品でこんなに面白いの初めてです…！後、キーワードの「我々だ」って「wrwrd」に変えた方がいいですよ…!前ちょっとそういうので本人様に見られてるんで…！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
一縷(プロフ) - わんわんさん» 最近始めたんですか！占いツクを存分に楽しんで下さいね！(*^^*) (2020年4月28日 18時) (レス) id: 8b4c95c75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一縷
| 作成日時：2019年11月17日 16時
