☆50 手遅れなんです。 ページ3
水鳥の発した言葉は冷たかった。
･･･付き合っていた？
「そう、だったんだ？じゃあどうして敵に？」
「･･･はい、じゃあサッカー部のことも兼ねて説明します。
私たちは、自分の本心とか関係なく。現雷門中のサッカー部のキャプテン･･･″天馬″が魔法少女にしたんですよ。」
「て、天馬くんが？？」
あの純粋な目をした男の子が･･･？え、嘘あの子が黒幕だったの？人は見かけによらないっていうかなんていうか･･････あぁもう混乱して来た
「私たちは元々雷門のマネージャーだったんですよ。黄名子だけは選手だったんですけど。
それで、私がある日聞いてしまったんです。
いつもと違う様子の2人の会話を。
錦はいつもの方言で喋っていなかった。そして何かに怯えるように、背中を丸め顔を下げていた。
天馬もいつもと違った。というか別人かって思うくらい変わっていた。いつもの爽やかな笑顔なんて人影もない、そんな顔で命令していた。
･･･だがその時私が覗いていることに天馬はすぐ気付いた。私は天馬と目が合うと金縛りにあったかのようにその場から動けなくなってしまった。
『最近暇で暇でしょうがなかったんだよね！ねぇ！水鳥さん･･･力をつけた《新生雷門》の俺達のために魔法少女になってくれるよね･･･？』
私はもちろんそのことを拒んだ、だが私の返事を聞かずに事は進んだ。
『んじゃあ決定！！これから貴方は魔法少女でーす！おめでとうございます♡あ、でもでも〜俺ら対立するわけだし、もうこれでサッカーなんて練習しなくていいからマネージャーなんていらないんだよね･･･ねぇねぇ！！サッカー部から退部してくれるよね♡』
･･･それでサッカー部追い出されて錦とも別れた。
いや、別れさせたって言った方がいいか。
アイツ私の目を見ずに天馬の意見に賛同してた、私と付き合ったのは遊びだったんだろうか。」
水鳥の目には涙が溜まっていた。その顔を黙って見ていることはできなくて、水鳥の肩をつかむ。
「･･･そんな。そんなのひどすぎるよ」
水鳥「いえ。全部信じていた私が悪いんです。
もう、手遅れなんです」
涙を振り払いいつものように笑う水鳥は「おやすみなさい」と一言言って、ベランダを去っていった。
私はその後ろ姿を見ながら、何もすることができない自分自身を攻めていた。
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常連客 - え〜〜！めっちゃ面白いｗｗｗなんか久々にドキドキしてる♪更新頑張って下さい。 (2015年5月22日 20時) (
レス) id: e00034d299 (このIDを非表示/違反報告)
星原 ゆう(プロフ) - はじめまして！すっごく面白いです！あ、あと、3DSのうごめもで友募出してたじゃないですか！あれ、出させて頂きます！ (2015年3月9日 1時) (レス) id: 43c804392c (このIDを非表示/違反報告)
おとーふメンタルモドキ君 - みどりって漢字間違ってますよー！ 水鳥ですよ！ (2014年12月18日 1時) (レス) id: 571e6c7eda (このIDを非表示/違反報告)
K - とっても面白かったです。続き頑張って下さいね。 (2014年8月12日 9時) (レス) id: 56e374d9a2 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - 続編キターー!!!! (2014年5月14日 7時) (レス) id: 3ee97a576f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧屋りん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2014年4月21日 23時
