検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:111,589 hit

□70話■ ページ10

□Aside■





二宮さんとの、二度目のキスは

さっきより少し長くて。



ゆっくり離れていくとき

なんとなく、名残惜しく感じた。




二宮さんに目を合わせると

不意打ちでふって笑うもんだから

また心臓が、煩い。





和也「そんな可愛い顔されたら、止めらんないんだけど?」

A「えっ!?//」





あたしの頰に伸ばしていた手が首の後ろに回って

グイってまた引き寄せられて



今度は許可なく近づく二宮さんの顔に

もう何が何だかっ…





ブー…ブー…ブー…


和也「…」

A「…鳴ってますよ?」




…と、それを妨げるかのように

スマホの機械音がなり、二宮さんの動きが止まる。



出た方が?って目で合図したけど

二宮さんの目の色は変わる気配がない。




和也「…すぐ鳴り止む」

A「え、ちょ…んっ…」





待ってって言おうとしたのに

そんな言葉は二宮さんのキスに消された。



なんでこんな流されてんのか、よくわかんないけど

もう、なんでもいいやって、少々投げやりになったところで






ブー…ブー…ブー…


和也「…」

A「…」





一向に鳴り止まないスマホに

もう一度2人の動きが止まった。





A「…出ます?」

和也「はぁ…ちょっとごめん」





軽く舌打ちをした二宮さんは

スマホを取って目の前から消えていった。




唇には、まだ二宮さんのキスの感触が残ってて

ふと、指で触ってみたりして。






……ん?ちょっと待て。



あたし、二宮さんと、

キス…してたよね……?






完全に雰囲気に流されていたあたしは

この時やっと我に返って

急に込み上げてきた恥ずかしさに苛まれる。




な…なにしてるんだろう、あたし…

どこがどうなってこうなった…!?





和也「…わんこ?」





恥ずかしさと混乱で訳わかんなくなってきたところに

電話を終えた二宮さんが戻ってきて




ぱって振り向いて、

なんて言えばいいか悩んで、絞り出した末でてきたのは





A「あ、どうも…」





なんていう、意味不明な言葉。

アホか、自分。





和也「どうも?(笑)」

A「いや、忘れて下さい…」

和也「…」

A「…」

和也「…寝る?」

A「…そうですね」





それからは、お互いなんとなく気まずくって

とりあえず寝ることにした。



でも、布団に入ってからも

寝付けるはずはなかった。




よく回らない頭で

何を考えてたかも、よく覚えてないけど。

□71話■→←□69話■



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
219人がお気に入り
設定タグ:二宮和也 , , 爽歌。   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

爽歌。(プロフ) - ににょちーろさん» コメント有難うございます!そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです…!!機会があれば、是非書かせていただきますね(*´-`) (2017年6月3日 18時) (レス) id: c1e035cb77 (このIDを非表示/違反報告)
ににょちーろ - 爽歌さん!めっちゃくちゃ面白いです。このお話♪1〜3まで早いペースで読んじゃうくらい面白いですよ!本当に(-^〇^-)!これからも応援してますほかの作品も書いてほしいなぁ〜!。なんて、、 あ、コメントは返していただかなくても結構です!  (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2efc655b00 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:爽歌。 | 作成日時:2017年5月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。