□69話■ ページ9
□Aside■
A「なんか…」
和也「ん？」
A「幸せ…だなぁ…」
和也「そりゃよかった(笑)」
二宮さんの腕の中でそう呟くと
二宮さんは体を離し、あたしと向き合う。
まだ乾ききってない所為か
髪がいつもよりペチャンコで幼く見える二宮さん。
思わず手を伸ばして、その髪を触ってみる。
和也「なに？」
A「なんか、幼い」
和也「うっせ」
二宮さんにその手をパシッと掴まれると
いつの間にか近くなっていた距離で、目が合って。
本当に、綺麗な二宮さんの瞳。
なんだか目が逸らせなくて、じっと見つめた。
またあたしの心臓が
トクントクンと脈を打ち始める…。
すると、二宮さんがはぁーっと大きな溜息をついて
あたしの肩におでこを乗せる。
A「二宮さん？」
和也「…やばい。すげーキスしたい」
A「え//」
和也「でも、食費1ヶ月分…」
頭を悩ませている様子の二宮さん。
その姿が、可愛くて、愛おしくて
他の気持ちはもう、どうでもよくなってしまって。
夜がそうさせてるのか
この特別な日がそうさせてるのか
…そんなのはもう、わかんない。
A「…その約束、なかったことにします？」
和也「ん？」
A「そしたら…できますね」
和也「…わんこ？」
パッて顔を上げた二宮さんは
びっくりした顔をしていて
自分で言っといて恥ずかしくなったあたしは
逃げるように顔を下に向けた。
和也「…いいの？」
その質問に、
胸がきゅーってなった。
ここで、あたしがダメって言ったら
二宮さんは多分、我慢してくれる。
でも……
二宮さんの問いかけに
あたしは、ゆっくり首を縦にふった。
すると、左手で頬を包まれ
二宮さんの顔が近づいて…
.
そっと、唇が重なった。
触れるだけの、優しいキス。
ゆっくり唇が離れると
首に手を回されて、おでこをコツンとくっつけられた。
和也「…好きだよ」
A「…はい」
和也「…もう一回、してい？(笑)」
A「え？(笑)」
二宮さんの発言に、ふふって笑い合うと
鼻を戯れるようにスリスリして
それから、今度は自然に2人で顔を寄せ合って
もう一度、唇を重ねた。
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爽歌。(プロフ) - ににょちーろさん» コメント有難うございます！そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです…！！機会があれば、是非書かせていただきますね(*´-`) (2017年6月3日 18時) (
レス) id: c1e035cb77 (このIDを非表示/違反報告)
ににょちーろ - 爽歌さん！めっちゃくちゃ面白いです。このお話♪1〜3まで早いペースで読んじゃうくらい面白いですよ！本当に(-^〇^-)！これからも応援してますほかの作品も書いてほしいなぁ〜！。なんて、、 あ、コメントは返していただかなくても結構です！ (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2efc655b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2017年5月23日 0時
