□87話■ ページ27
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深く深く、何度も角度を変えてキスをする。
A「んっ…はぁっ…」
静かな部屋に響く、ちゅっというリップ音と
隙間から漏れる、甘い吐息
理性なんて、もうとっくに飛んでる。
少し苦しそうな表情でさえ
俺を誘ってるように見えて
もう、やばい。
A「に、のみやさ…」
和也「和也だよ」
A「…っか、ずなり…んっ…」
首元に顔を埋め、ちゅっとキスをすると
ビクッと身体が反応して
可愛くて
もっと見たくて
服の中に指を滑らそうと
そう手を伸ばした……
.
スー……スー……
和也「…は？」
…けど。
耳元で寝息が聞こえて
パッとわんこを見ると
まさかの…寝落ち？
和也「……………嘘だろ」
わんこの気持ち良さそうな寝顔は
嘘ではないことを物語っていた。
和也「………」
一気に頭が冷めてきて
暫くして、やっと状況が飲み込めてきて。
わんこに振り回されたんだと理解し
段々と、怒りが湧いてくる。
和也「…んの野郎…」
ムカついたからわんこのほっぺを摘むと
んっと、顔をしかめるわんこ。
何も知らず
気持ち良さそうに寝やがって。
いつも好きな子と一つ屋根の下で
一度も襲ってないってだけで
天然記念物にされてもいいぐらいなのに。
そんな俺の努力も梅雨知らず
誘うだけ誘って、さっさと寝るとか…
バカなの？ねぇ
ていうか、バカか。そうだった。
和也「…はぁ」
一気に疲れがどっときて
わんこの隣に、ゴロンと寝っころがる。
目の前には、寝息をたてながら
子供のように寝るわんこ。
和也「…くっそ、可愛いな」
一番ムカつくのは
振り回されても、嫌いになれない自分。
本当に一途だな、俺。
こんなにいい男、他にいねーぞ？
目を覚ましたら、
行動の意味とか
好きって言葉の真意とか
色々聞くから覚悟しとけよ。
そんなことを、思いながら
ほっぺをつついたら
A「……ふふっ…」
何も知らないわんこは
気持ち良さそうに、そう笑った。
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爽歌。(プロフ) - ににょちーろさん» コメント有難うございます！そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです…！！機会があれば、是非書かせていただきますね(*´-`) (2017年6月3日 18時) (
レス) id: c1e035cb77 (このIDを非表示/違反報告)
ににょちーろ - 爽歌さん！めっちゃくちゃ面白いです。このお話♪1〜3まで早いペースで読んじゃうくらい面白いですよ！本当に(-^〇^-)！これからも応援してますほかの作品も書いてほしいなぁ〜！。なんて、、 あ、コメントは返していただかなくても結構です！ (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2efc655b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2017年5月23日 0時
