□85話■ ページ25
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ガチャッ
わんこの部屋のドアを開けて
おぶったまま奥に進む。
わんこの部屋に来るのは2回目
1回目は、来なくて様子を見にきた時。
前に運んだとこと同じ場所に布団が引いてあって
和也「ほら、寝て」
A「んぅ〜…ふふ…」
とりあえず布団にわんこを寝かせてひと段落。
首元にちらっと俺があげたネックレスが見えて
ちょっと、にやけた。
わんこはまだ酔いが回っているようで
水を持ってこようと、また立ち上がろうとした
パシッ
和也「えっ？」
A「行かないで…」
腕を掴まれてわんこを見ると
うっすら開けた目をウルウルさせてて
いや、まぁ酔ってるからなんだろうけど
それはちょっと…可愛過ぎない？
和也「水、持ってくるだけだから」
A「やだぁ…ここにいて」
和也「…ったく」
いつになく素直で可愛いわんこに
水を諦めて、そこに坐り直す。
ホッとした表情になったものの
それでもわんこの手は離れない
掴まれていない方の手で頭をなでると
気持ち良さそうに目を細める。
A「にのみやさん…」
和也「ん？」
A「あたしのこと好き？」
相当酔ってんな、この人。
ていうか、何回言ったらわかってくれんすかね？
ここまでは、大丈夫
っていうか、許容範囲だった。
和也「好きだよ」
A「…ほんと？」
和也「嘘言う必要ないでしょ」
A「……じゃあ」
ただしここからは
許容範囲外
A「キス、して…？」
突然すぎるお願い。
びっくりして、言葉が出なくなる。
シラフの時なら、いくらだっておねだりされたいけど
生憎、弱ってるとこを襲う趣味はない。
和也「ダメ」
A「なんで…？」
和也「なんでも。ほら寝な」
A「…」グイッ
和也「え」
それは、一瞬の出来事だった。
完全に油断してた俺は
伸びてきたわんこの手に引き寄せられて
気づいたら、唇は重なっていた。
和也「ちょっ、タンマ！」
離して、角度を変えてもう一度されそうになって
まだ冴えてる頭で必死に抵抗せねばと
わんこの口を手で塞いで阻止する。
近距離で目があったわんこは涙目で
うつらな瞳で俺を見つめる。
…気をしっかり持ってないと
おかしくなりそう。
和也「貴方、悪酔いし過ぎ」
A「…なんで？」
和也「だから…」
A「ナツミさんには、したのに」
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爽歌。(プロフ) - ににょちーろさん» コメント有難うございます！そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです…！！機会があれば、是非書かせていただきますね(*´-`) (2017年6月3日 18時) (
レス) id: c1e035cb77 (このIDを非表示/違反報告)
ににょちーろ - 爽歌さん！めっちゃくちゃ面白いです。このお話♪1〜3まで早いペースで読んじゃうくらい面白いですよ！本当に(-^〇^-)！これからも応援してますほかの作品も書いてほしいなぁ〜！。なんて、、 あ、コメントは返していただかなくても結構です！ (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2efc655b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2017年5月23日 0時
