□84話■ ページ24
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忙しさのピークが過ぎて
ふぅ、と一息つけるようになった頃
帰った客のテーブルを片付けながら
飼い犬を放ったらかしていたことに気がついた。
まぁ大将と話しているだろうから
退屈はしていないんだろうけど。
ジョッキを両手に沢山持ってカウンターへ様子を伺いにいくと
見えてくるわんこの後ろ姿。
…だけど、何か様子がおかしい。
和也「わんこ？」
片し終えて、彼女に声をかけると
A「あっ、にろみやさ〜ん…♡ふふっ…」
真っ赤になった顔が、むけられて。
びっくりして、一時停止。
目はぼんやりしてて垂れてるし
呂律は回ってないし
しまった
と、思った。
これは、完全に…
和也「大将、ちょっと」
大将「どした？」
和也「こいつに何出しました？」
大将「カロピスサワー」
和也「…酒飲ますなって言いましたよね」
大将「え？でもこの前、誕生日だったんだろ？」
和也「…こいつ、俺の一個下」
大将「えっ！？まじか！？」
どうやら、同い年だと思っていた大将は
20歳の誕生日を迎えたと勘違いしていたらしい。
言ってなかった俺も悪いけど
ていうか、連れてきといてほっといた俺が100%悪いけど……
大将この野郎…(八つ当たり)
A「にろみやさん、顔こわ〜い…んふふ〜♡」
和也「…」←言葉が出ない
A「…うっ…なんか、きもちわる…」
和也「お前、どんだけ飲んだの？」
大将「4.5杯しか出してないぞ？」
和也「4.5杯“しか”…？」
大将「(・∀・)」ヤベ
とりあえず水を出して飲ませて
うぅ…と唸っている彼女を寝かせる。
和也「大将」
大将「はい」←思わず敬語
和也「もう落ち着いたんで、回りますよね？」
大将「はい」
和也「じゃ俺、帰っていいですよね？」
大将「え」
和也「いいですよね？」
大将「も、勿論です」
すぐに着替えて戻ると
相変わらず項垂れているわんこ。
ぽんぽんと肩を叩いて顔を近づけると
ちょっと酒臭い。
和也「ほら、帰りますよ」
A「へへっ…」
和也「立てる？」
A「…ぬぅ…」
ダメだこりゃ。
仕方なくおぶって振り返ると
大将がビクッとして、わりぃ、と顔をしかめる。
和也「すみません、お先です」
大将「おう」
和也「お疲れ様です」
大将「お疲れ！(あと、すまん)」
とりあえず店を後にし
相変わらず軽いわんこをおぶって、家へ向かった。
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爽歌。(プロフ) - ににょちーろさん» コメント有難うございます！そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです…！！機会があれば、是非書かせていただきますね(*´-`) (2017年6月3日 18時) (
レス) id: c1e035cb77 (このIDを非表示/違反報告)
ににょちーろ - 爽歌さん！めっちゃくちゃ面白いです。このお話♪1〜3まで早いペースで読んじゃうくらい面白いですよ！本当に(-^〇^-)！これからも応援してますほかの作品も書いてほしいなぁ〜！。なんて、、 あ、コメントは返していただかなくても結構です！ (2017年6月2日 21時) (レス) id: 2efc655b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2017年5月23日 0時
