特別能力者 ARS part２ (ページ14)

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３４　和side ページ14

プルルル、プルルル、

『もしもし、池田です。』

和「あ、俺だけどさ、今空いてる？」

『はい、全然大丈夫ですよ。』

和「なら良かった。ちょっとさ、

　明日の特番について聞きたいんだけど。」

『わかりました。ちょっと待ってくださいね。』

イケッチは、そう言うと足音をドタドタと

響かせ、どこかへ行った。

どうやら、資料を取りに行ったらしく、

電話の向こうで、紙をめくる音がした。

『お待たせしました。』

和「あのさ、まず司会者は誰？」

『司会者は先ほど、櫻井さんに

　決まりましたよ。』

これは、ラッキーともとれるし、

アンラッキーとも、とれるな。

司会者ってことは、他の人に比べて

たくさんしゃべらなければいけない。

つまり、異変に１番気付かれやすいのだ。

でもその代わり、俺たちと離れた所に

いるため、顔などの表情がいまいち

分かりにくい。つまり、＋－０ということだ。

和「あと、具体的にどういうことするの？」

『私も、よく分からないのですが、

　どうやら、超能力研究者の方が来て、

　超能力について、語るそうですよ。』

和「あ、そうなんだ。ありがとう。

　じゃぁ、明日はよろしくね。」

『こちらこそ、よろしくお願いします。』

和「おやすみなさい。」

俺はそう言い、電話を切った。